8月下旬に韓国で開催された「2017 Korea Cup 第1回アジアカップ」。前回は日本女子チームを取り上げましたが、後編となる今回は男子選手の感想を紹介します。
■2017 Korea Cup(第1回アジアカップ)
期間/2017年8月22日~28日場所/韓国・Anseongソフトテニススタジアム
●男子チーム
監督/中堀 成生
コーチ/川村 達郎
トレーナー/田中 京介
選手/9名
男子団体戦 | 日本代表A | ベスト8 |
日本代表B | ベスト8 | |
男子ダブルス | 安藤・丸山ペア | 準優勝 |
男子シングルス | 船水 颯人 | 優勝 |
大会終了後、選手に4つの質問に答えていただきました。
①大会参加の目的と達成感
②国内の大会との大きな違い
③この大会でさらに学んだこと
④今後の自分が国際大会に出場するにあたって強化しなければいけないこと(技術以外)
■船水颯人(早稲田大学)
①② 今大会のシングルスにおいては、クレーコートという慣れないコートサーフェスでの戦術の再確認をすることが出来た。また、自身の持ち味を出すことができた反面、様々な課題も見つかり収穫の多い大会になった。
スピードが速い展開になることが非常に多く、国内大会では経験のできないプレーを体感することができ、私自身のプレーの幅も広がったように感じた。
③ 今回はクレーコートだったが、ハードコートでは、さらにフィジカル強化が求められると感じた。ダブルスにおいても、より一層戦術の幅を広げる必要があるように感じた。
相手選手に主導権を握られる事が多く、ひとつひとつのショットの精度にも差があると感じた。また、今回は韓国開催ということで日韓戦では地元の応援もありアウェーの雰囲気を感じる場面も多くあった。その中でも実力を発揮することの重要性も感じた。
④ 国際大会においても国内大会同様にプレーできるような精神力や技術・体力を身につける必要があると実感した。
試合進行においても、日本とは異なり試合前の調整や準備が難しく、今後の課題としてこのような状況 も想定して取り組んで行く必要性も感じた。
今回得た収穫と課題をハードコートでの戦術に変換し、より一層レベルアップをしていかなければいけないと思った。たくさんの応援ありがとうございました。
■上松俊貴(早稲田大学)
①② 今大会の私自身の反省は、日本にはないクレーコートでしたが球足が速くスピードテニスになることはわかっていたものの、レシーブの面で不安な所があり攻められなかったこと。
③④ 試合の流れとしても、最初にリードされる展開が多く国際大会で勝つには、リードして組み立てていくしかない。食事の面では、ほとんど問題なく食べられました。
■村上雄人(NTT西日本)
① 今回の自身の参加目的として、
①来年度のアジア競技大会を見据えた前哨戦
②現時点における韓国選手、中華台北選手の戦術技術力の把握
③現時点における自身のスキルがどれだけ通用するか
の把握の3つを目的に挑みました。
達成感はほとんどありません。韓国選手に敗れ、アンツーカーコートにおける韓国選手のプレースタイルとスキルに圧倒されたため。また瞬時に打開策が立てられなかったためです。
② <心>プレッシャーが違うな、と感じました。私自身、主要国際大会は未経験で今回初めて日本代表として参加させていただきました。韓国代表選手と実際に試合をして私自身、絶対に負けたくないという思いを全面に出して戦いましたが、韓国選手も日本相手に負けられないという思いがひしひしと伝わってきました。
国内でも緊張や不安になることもありますが、今回の大会は国内以上にはるかに強く感じました。国を背負って戦う覚悟がないと、国際大会では通用しないことを痛感すると同時に来年に控えるアジア競技大会はもっともっとプレッシャーがかかるので、このままでは駄目だと凄く感じました。
<技>韓国の選手はとにかくストローク力が日本や中華台北の選手に比べて前衛・後衛関係なく高いなと感じました。逆に、中華台北の選手は日本や韓国選手にはない柔らかいタッチでテクニックが秀でていると感じました。
また普段国内だったら絶対飛んでこないような思ってもいない予想以上のボールが飛んできたりしました。勝つために、これから更に韓国、中華台北の良さを取り入れつつ日本スタイル?スキルに磨きをかけないといけないと感じました。
<体>ボールにいくまでのスピード、フットワークはさほど違いは感じられませんでしたが、ギリギリのボールを倍で返球するカウンターやサービス力といったパワー系が日本や中華台北の選手に比べて韓国は差があるなと思いました。
一概に筋トレをしたら上がるとは言えませんし、体の使い方やボールの捉え方の要素もあると思いますが、トレーニングを改善?強化していかないと国際大会で勝ち抜けないと思いました。
③④ 2つの項目をまとめさせていただきます。
上記で心技体について書いたことは必要ですが、今大会を経てより強く感じたことは戦術の引き出し、バリエーションを多くすることだと感じました。自分の軸となるスタイルは主として、どんな手を使ってこられても瞬時に判断し適応しなければならないと感じました。
それにあたって、強い信念と覚悟をもって日々の練習に取り組み、予想外なボールや戦術きても冷静に対処できるスキルの向上、またスキル向上にあたるための土台であるフィジカルの向上が必要だと感じました。
今回の経験を活かし、日々精進していきたいと思います。
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