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日本ソフトテニス連盟 さんが 2017年11月8日 に登録
2017年10月号② 2017 Korea Cup(第1回アジアカップ)後編
大会を振り返って 男子選手感想②

大会終了後、選手に4つの質問に答えていただきました。
①大会参加の目的と達成感
②国内の大会との大きな違い
③この大会でさらに学んだこと
④今後の自分が国際大会に出場するにあたって強化しなければいけないこと(技術以外)


■船水 雄太(NTT西日本)

① 大会参加の目的としては、来年に控えるアジア競技大会に向けて、国内で培ってきた自分の実力が海外選手にどれ位通用するのかを知る事が重要でした。  実際にプレーしてみて、通用する戦術やショットもあり、逆に日本では十分なショットでも、海外では通用しない部分も今大会で更に明確になりました。

②③ 国内大会との違いとしては、普段やった事のないプレーヤーと一発勝負でやるので、リズム感が掴めなかったり、それに伴いストレスがかかり自分の判断力、決断力も低下して、最終的に自分のプレーが出来ない傾向があると思います。
 そして最も重要なのは、国を背負っているという事。自分が負けると国が負けるという事です。そこには、逃げたくなるようなプレッシャーが当然あると思いますが、代表として戦うという事はそういう事なのです。
 国際大会は意地のぶつかり合いで、しっかり向き合って力に変えて行かないといけないと感じました。

④ 今後、国際大会で優勝する為には、技術、身体をレベルアップしていくのは当然ですが、重要なのは、日本らしい戦い方を明確にして理解する事だと思います。その事によって、試合で海外選手を日本の土俵に持って来られると思います。そうなると自ずと結果もついてくるのではないかと思いました。今回の経験を無駄にせず、今後自分のキャリアに活かしていきたいと思います。

■安藤 圭祐(東邦ガス)

① 日本代表選手としての国際大会への出場は初めてである。そのため、代表としての自覚と誇りを持ち、金メダルを獲得することを目的と考えた。達成感としては満足いく結果ではなく、まだまだ未熟であると感じた。

② 試合順がタイムテーブルにより組まれ、基本的には時間に基づいて行われること。また、予定の変更も多く万全の準備をすることが難しいと感じた。プレースタイルにも形はなく、様々な陣形や戦術が用いられる。

③ セオリーや形にこだわり過ぎないことも大切であるということ。日本ならこうだったということは通用しない。様々な状況に臨機応変に対応する力が必要であると学んだ。また、国内大会以上に自身の体調管理やコンディションを整えることの重要性を痛感した。

④ 技術面ではストローク。ダブル前衛やシングルにおいて、ストロークで押し込み、相手を崩す。雁行陣だけではなく、様々な陣形に対応していかなくてはいけないため。また、ボレーとスマッシュの正確性。
 1点を争う中で、触ったボールの正確性が欠かせない。自分自身、ボールに触れる力を生かすためにも正確性を高める必要が特にあると感じた。また、時間の管理を自分自身で行い、ベストな状態を作り上げる。

■長江 光一(NTT西日本)

① 今回のコリアカップに日本代表として、出場させていただいたことを嬉しく思います。しかし、シングルス、ダブルス、国別対抗と何れも良い成績が出せなかったことは、自分自身に危機感を覚えました。

②③④ 特にシングルスですが、クレーコートということで、バウンドしてから伸びてくるシュートボールに対して、自分自身の技術を全く発揮することができませんでした。これは日本男子全体に言えることですが、体勢が悪くなった時のバックハンドに韓国との明確な差があると痛感しました。ハードコート、オムニコートではその差をごまかすことが出来ますが、高速クレーだと今のままでは厳しいです。その中でも、船水颯人選手は抜群のフットワークでバックハンドに攻め込まれたボールをスライス回転ではなく、ドライブで対処していました。スプリットステップとフットワーク技術、そして体幹の強さがそれを支えていると感じました。私自身、どのサーフェスでも安定した力が発揮できるように、今まで以上に身体を鍛え上げていかないと、世界のトップには立てないと痛感しました。
 ダブルスについては、同じ所属の村上選手とペアということで、普段お互いが多用しているダブルフォワードで試合に臨みました。予選リーグはお互いの良さが出て1位通過できましたが、決勝トーナメントでは、パワーショットではなく前後左右に揺さぶられて敗退しました。こちらもグリップの効かないクレーコートでのダブルフォワードの弱いところを突かれた敗戦でした。しかし、クレーコートでもダブルフォワードの利点はありますので、戦術の組み合わせをもっと増やすことができれば、勝てる確率は上がると実感しました。そのためにも、ファーストサービスに対するレシーブ力の強化と、相手に合わせてすぐ戦術をスイッチできる準備が必要だと感じました。
 今回のコリアカップでは、成績は残せませんでしたが、今後のテニス人生に大きく活きる経験となりました。

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