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日本ソフトテニス連盟 さんが 2017年6月21日 に登録
2017年4月号① 第6回タイオープン国際ソフトテニス選手権大会
全種別で優勝を飾った日本選手の今後の課題

日本選手団 団長 野際 照章

2月28日、ようやく春めいたとはいえ、まだまだ肌寒い日本を出発してタイのバンコクに向かいました。日本から約6時間。飛行機を降り立ったバンコクはまさに真夏。ムッとする暑さが私達を迎えてくれました。
3月1日は練習・監督会議、2日は男女シングルス、3日は男女シングルスとミックスダブルス、そして、4日は男女ダブルスが行われました。気温35℃、コート内はハードコートの照り返しで40℃以上の猛烈な暑さ。その中での試合は正しく自分との戦いでした。 大会には中国、インドネシア、カンボジア、インド、タイ、日本の6ヶ国から選手が参加しましたが、
この他にバンコクジャパンチームの日本人選手も参加され、果敢なプレーで熱戦を繰り広げられていました。異国の地で地元在住の日本人ソフトテニスクラブの方と試合が出来るのは嬉しいことで、海外でのソフトテニスの普及・振興の一躍を担っていただいているのを実感しました。

試合結果は下記の通りですが、やはり不慣れなハードコートで、まだまだ試合慣れしていないシングルスの戦い方が大きな課題として残りました。
ダブルスを主体的に練習する我々は、その延長上としてシングルスを捉えがちですが、海外では逆の考え方のようで、これからはダブルスの伝統を生かすと共にシングルスに対する考え方を変えていかなければならないのかなあ、と想いながらタイを後にしました。

■第6回タイオープン国際ソフトテニス選手権大会

期間/2月28日~3月4日 
会場/タイ・バンコク

団長/野際 照章((公財)日本ソフトテニス連盟)
選手/安藤優作(早稲田大学)、丸山海斗(明治大学)、若田実友子(東芝姫路)、泉谷朋香(東芝姫路)

男子シングルス 優勝 安藤優作
女子シングルス 優勝 泉谷朋香
  準優勝 若田実友子
ミックスダブルス 優勝 若田実友子・丸山海斗ペア
  準優勝 安藤優作・泉谷朋香ペア
男子ダブルス    優勝 安藤優作・丸山海斗ペア
女子ダブルス    優勝 若田実友子・泉谷朋香ペア
大会を振り返って ~選手感想~

 

いつでも試合ができるコンディションを整えておくのが大切だと実感

若田実友子

今回タイオープンに参加させて頂きました。国際大会は3度目ですが、タイは初めてでした。
今までの2回はトレーナーの方や、選手もたくさんいて大人数で行きましたが、今回は少ない人数だったので正直不安もありました。少ない人数だった分、大変な事も多かったですが、少ない人数だったからこそ団結力などは凄かったと思います。
私たちは完全制覇を目標に戦いました。日本はまだまだ寒い気候でしたが、タイは真夏。コートはハードコートだったため、40度近くあったと思います。
試合はハードコートという事もあり、身体じゅうに負担がかかり、また暑いので集中力もなかなか続かずきつかったですが、目標としていた完全制覇を成し遂げることができました。
海外の大会は進行なども急に変わったりして、本当にいつでも試合ができるコンディションを整えておくのが大切だと実感しました。
今回の国際大会を生かして今後も頑張っていきたいと思います。

目標としていた完全制覇を成し遂げて自信になった

泉谷 朋香

今回タイオープンに参加させて頂きましたが、タイでの国際大会は初めてでした。
日本と違ってタイは真夏でとても暑く、ハードコートということもあり40℃くらいある中で試合を行いました。
その状況の中で、コンディションを整えて試合に臨む事ができた事、目標としていた完全制覇を成し遂げることができた事はとても自信にもなり良い経験になりました。
今回の国際大会を生かして今後も結果を残せるように頑張ります。

シングルスとハードコートでの試合に慣れている外国勢

安藤 優作

今回のタイオープンでは、まず日本との気候の違いに悩まされました。
2日目と3日目は試合数が多く、体の調子を整えるのが難しかったです。
試合に入る時に体のだるさを感じる事もあったので、1試合毎にダウンを入念に行い体を休めて、空き時間も体に負担のないよう過ごすなど、対策をとる必要があると感じました。
また、外国では食べ物も限られてきて日本での試合のように栄養を十分に摂ることも難しいと思います。栄養を摂る事ができなければコンディションにも悪い影響があると思うので、栄養補給についても準備が必要だと思いました。
試合内容については、シングルスに課題があると感じました。
日本の選手に比べて、外国の選手はシングルスとハードコートでの試合に慣れているということが、技術的に日本の選手が優れていても苦しめられる要因であると思います。スライスや相手コートに返す能力、また長いラリーを続けても平然としていられるフィジカル面の能力は外国の選手は非常に高いと思いました。
ハードコートでは、強く速いボールをいくら打ち込んでも返ってきてしまいます。スライスの技術やフィジカル面の強化はもちろん、ストローク力を生かして攻撃し、速い仕掛けで前に出てポイントすることができればもっと楽になると思いました。
今回の国際大会は韓国や中華台北などの強豪国はいませんでしたが、今後の国際大会では対戦して勝たなければいけません。
今回の結果に満足することなく、この経験を生かして競技力を向上させることができるよう取り組んでいきたいと思います。

自分からもっとチャンスを作り決め切れるような展開にしたい

丸山 海斗

海外の会場での試合は、ハードコートが多くハードコートに慣れていない中で、どのように戦っていくかをもっと考えていかなければならないと思いました。
特にシングルスはボールが弾み、決め切るチャンスが少なくなる中で、自分からもっとチャンスを作り、決め切れるような展開を作っていけるようにしていきたいと思います。
猛暑の中での今大会の経験を生かして、これからも頑張っていきたいと思います。

 

 

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