Profile photo of 日本ソフトテニス連盟
日本ソフトテニス連盟 さんが 2017年3月9日 に登録
2016年12月号③ 第8回アジアソフトテニス選手権大会
13年ぶりに日本開催となったアジアソフトテニス選手権大会。4日間にわたって熱戦が繰り広げられた結果、7種別中5種別で優勝という素晴らしい成績を残しました。また、過去最高の12個のメダル(金5個、銀3個、銅4個)を獲得して日本の底力を見せつけました。ここでは、(公財)日本ソフトテニス連盟の広報委員会に届いた日本代表の皆さんの感動・感謝・決意に満ちたコメントをあますことなく紹介します。
■第8回アジアソフトテニス選手権大会
期間/11月16日~20日
会場/千葉県・千葉市フクダ電子ヒルスコート
主催/アジアソフトテニス連盟
主管/(公財)日本ソフトテニス連盟、第8回アジアソフトテニス選手権大会実行委員会
男子国別対抗戦 優勝 (金メダル)
女子国別対抗戦 準優勝 (銀メダル)
男子ダブルス 優勝 船水・上松ペア(金メダル)
  準優勝 内本・丸山ペア(銀メダル)
  3位 水澤・長江ペア(銅メダル)
  3位 篠原・小林ペア(銅メダル)
女子ダブルス 優勝 中川・森原ペア(金メダル)
  準優勝 森田・神谷ペア(銀メダル)
  3位 徳川・平久保ペア(銅メダル)
ミックスダブルス 優勝 船水・佐々木ペア(金メダル)
男子シングルス 優勝 内本 隆文(金メダル)
  3位 増田 健人(銅メダル)
女子シングルス ※日本はベスト4に入れず
選手たちは大きな応援を受けて大会中にどんどんと力を向上させていった

日本代表団 団長 北本 英幸

 素晴らしい大会でした。インドネシアで開催されるはずであった今大会が急遽、日本での開催になり、短い限られた時間の中で大会準備、運営にあたられた皆様の苦労は想像に耐えません。本当にありがとうございました。皆様の苦労に応えるためにも、良い結果が出せるようにと思っておりましたが、選手・強化スタッフが一丸となって戦い、素晴らしい試合を展開してくれました。
 大会直前の強化合宿の時に私は選手たちに1つだけお願いをしました。
 「試合で勝つことはもちろんだけれども、13年ぶりの日本開催の国際大会だから、多くのソフトテニスファンが見に来るはずだ。多くの人にソフトテニスの素晴らしさを伝えられるようなプレーをして欲しい。」
 最終日の国別対抗戦の日は、1万人近くの観客が応援に訪れて観戦していたと思います。選手たちは想像以上の素晴らしい試合を展開し、ソフトテニスファンを魅了してくれました。私の要求以上の内容でした。選手・監督・コーチ・トレーナー・医科学スタッフの方々・大会運営の皆様・補助員のみんな、本当にありがとうございました。
 もう一つ、大会を通して感じたことがあります。
 多くの観客の中でプレーしている選手たちが、大きな応援を受けて大会中にどんどんと力を向上させていったということです。この13年の間、我々は国外で戦ってきました。勝つこともあれば負けることもありましたが、国内での反響はわずかでした。選手たちがどんなに素晴らしい試合をしても、多くの人にそれを伝えられなかったのです。今回、多くの観客の中で試合をし、多くの方々にその素晴らしさを見ていただくことで、選手たちがおのれのレベルを向上させていきました。この選手たちをもっと光が当たる場所へ導くことが、一番の強化になるのではないかと思ったのです。新聞やテレビ、インターネットなど様々なメディアにソフトテニスがもっともっと取り上げられるように、みんなで働きかけていきましょう。日本連盟だけのチカラでは限界があります。我々のソフトテニスが、もっともっと多くの方々に見ていただけるように、みんなが力を合わせなければなりません。皆さん、力を合わせて頑張りましょう!

■日本男子代表チーム

監 督/斉藤 広宣(松戸市役所)
コーチ/中堀 成生(NTT西日本広島)
トレーナー/川上 晃司(スポーツインテリジェンス)
選手/
 長江 光一(NTT西日本広島)
 水澤 悠太(NTT西日本広島)
 増田 健人(和歌山県庁)
 船水 雄太(NTT西日本広島)
 船水 颯人(早稲田大学)
 髙月 拓磨(ヨネックス)
 小林 幸司(ミズノ)
 篠原 秀典(日体桜友会)
 上松 俊貴(岡山理科大附属高校)
 桂 拓也(和歌山県庁)
 丸山 海斗(明治大学)
 内本 隆文(早稲田大学)

国別対抗戦の決勝で韓国を破って優勝を飾った日本男子。約1年にわたって定期的に行われた強化合宿の成果

アジア選手権を振り返って

アドバイザー 小野寺 剛

 昨年度より、日本代表アドバイザーという新たなポジションでの活動を仰せつかり、自分なりにではあるが「ソフトテニス日本代表が国際大会で金メダルを獲得するため」にチームのためにできることをサポートさせていただいた。その中で今回のアジア選手権で男女日本代表チームが素晴らしい結果を残してくれたことは本当に喜ばしいことである。
 現在のチームの監督・コーチ・トレーナーらスタッフは、皆ベテランではあるが本当にきめ細かくチームを、選手を支え、常に「いかにしたら実力が発揮できるか」ということに焦点を絞り活動していた。今回金メダルを逃した種別もあるが、取り組みに対しては高い評価ができると確信している。そのスタッフであっても、結果が伴わなかった昨年の世界選手権での反省を生かし、「地元開催で同じ過ちは繰り返せない!」という強い意志を感じさせる取り組みをスタッフはチームに浸透させてくれていたと思う。これも忘れてはならない大きな勝因であると思っている。
 国内開催の国際大会は海外でのそれとは異なり、何度も経験されている方にとっては「こんなに見事な国際大会」と言っても過言ではない程、整備されきちんと進行される国際大会であり、こういう大会は珍しい。今回若い初出場の日本代表選手の活躍が目立ったが、地元開催であること、国内大会と変わらぬ予定どおりの進行で行われた大会であること、などを考えると喜んでばかりはいられない。今回の金メダル5個、銀メダル3個、銅メダル4個という素晴らしい結果を喜ぶだけでなく、次回の国際大会を見通した活動が次の日本代表チームには求められると思う。
 しかしながら選手達は本当に見事に実力を発揮し、ライバル国に勝利しメダルを数多く獲得してくれた。そのチーム発足からの長期間の取組みに対し心から感謝の意を表したい。
 最期になるが、この「素晴らしいアジア選手権大会」開催にご尽力いただいた全ての関係者、また熱いご声援をいただいたり応援に駆けつけていただいた多くの観客の方々に対し最大の謝意を表し終わりとします。みなさんのお力がなければこの結果はあり得ませんでした。ありがとうございました。

■日本女子代表チーム

監 督/田中 弘(田中企画)
コーチ/高川 経生(ヨネックス)
トレーナー/吉川友巳奈(ゆらく接骨院)
選手/
 神谷 絵梨奈(ヨネックス)
 森田 奈緒(ヨネックス)
 徳川 愛実(ヨネックス)
 平久保 安純(早稲田大学)
 中川 瑞貴(ナガセケンコー)
 森原 可奈(東芝姫路)
 柿崎 あやの(ヨネックス)
 黑木 瑠璃華(ヨネックス)
 杉脇 麻侑子(早稲田大学)
 佐々木 聖花(早稲田大学)
 深澤 昭恵(東芝姫路)
 泉谷 朋香(東芝姫路)

国別対抗戦で準優勝の日本女子。初めて代表に選ばれた若い選手が多く、貴重な経験を得たはずだ。

タグ: ,, 

コメントを書く

コメントを投稿するには ログイン して下さい。