2月下旬に三重県四日市市で全日本アンダー男子チームの合同強化合宿が行われました。 詳しい報告が届いたので紹介します。
■全日本アンダー男子チーム合同強化合宿(U-20編)
期間/2018年2月20日~2月25日場所/三重県・四日市市 三滝テニスコート
コーチ/堀 晃大
トレーナー/兼平 智孝
選手/16名
・公人である事、及び日本を代表するスポーツ選手、見られているという「自覚と責任」の理解。
・目指すべき目標と現状の把握、すべきことの明確化。
・コート外における栄養学、トレーニングの重要性理解。
・新たな技術習得と戦術へのトライ、自ら考え実行する自立した選手への変化。
・シングルス・ダブルス両方において戦えるオールラウンドプレーヤーの育成・強化。
・ナショナルチームを脅かす、倒す、世界を目指すワンダーな選手の強化。
技術や身体的成長はもちろんのこと、心や頭脳・心がけ、知識という目に見えない力を養うことが出来たと感じている。
昨年からの継続で、「いかにこれまでの自分自身の常識から上積みしていく部分、また打破していく部分」というのが、特にこの年代は必須であった。合宿期間中だけ取り組むのではなく、各自がそれぞれの大学に持ち帰り、各チームの伝統“+α”に出来るようにコート内外での取り組みを行うことが出来た。
身体的にはトレーナーと意識のすり合わせをし、「シングルスでの切り返し、動き続ける体づくり」を重点的に、合宿開始の3週間ほど前から選手にトレーニングメニューを合宿までに取り組んでくるように課した。与えられたメニューをこなすのではなく、「なぜこの動きが必要か?」を十分理解したうえで取り組めたと思う。
技術的にはラケットワークというよりもフットワークを重点的に、シングルスでは自然とできている選手もいたが、頭で理解して出来るように全体として意識付けが出来た。ダブルスにおいては、今後フルフォーメーションのテニスになっていくにあたり、ダブルフォワード・フルバック時のフットワークを全体共有できた。
心理的には先にも述べたように、いかに新たな刺激を自分自身に与えるかが鍵であり、途中戸惑う選手も見受けられたが、最終的には怪我をしてしまった選手も含め、全員が前向きに取り組めるようになったと確信している。
コミュニケーションの部分では、よく相談に来る選手が増えてきたな、という印象。それだけ、向上心がアップして意識が高まっているといえる。選手の心の成長はもちろんだが、U-14、U-17時代のスタッフ陣の努力の賜物であると思う。
大学生が中心のこのカテゴリーは、「守・破・離」で言えば、これまでの指導者の教えを「守る」ところから、「打ち破る」部分、自らの信念・ポリシーの確立が必要な時期であり、これまでのたくさんの指導者の教えを土台にし、そこから自分自身で新たなものを積み上げていく作業というのが、自信につながり強さにつながる。
ハッキリ言えば、合宿期間中よりも各チームに帰ってからのほうが大切である、と思っている。新たな刺激を与え、継続性のある取り組みを出来たので、次回の合宿に各選手に成長が見られたのなら今回の合宿は成功であるし、次回合宿に向けて、スタッフ・選手とコミュニケーションを逐一図りながら、“合宿限りの強化”にならないように努めたい。
また、U-14、U-17、U-20のスタッフ同士の連携は図れていると思うが、より強めていきたい。U-14とU-17のスタッフからの情報提供は、合宿を進めるにあたってかなり重要で非常に助かっている。欲を言えば、ナショナルチームとの連携を強めること、各選手の監督やコーチ、トレーナーとも連携を深めることが、長いスパンで見た時に、チームJAPANの選手層をより厚く・よりアツくするためには必須課題であると思う。
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