男子シングルスでは船水颯人が韓国選手を破って優勝!
15か国が出場した今大会は、来年のアジア競技会の前哨戦であり、「第1回ソフトテニスアジアカップ」という名前も付けられました。
日本から出場した選手は男女とも10名。詳しい報告が届いたので、今月号と来月号の2回にわたって紹介します。
今回紹介するのは女子チーム。「新たな自分にチャレンジする。“自分を変える”、“限界を作らない”」を目標に大会に臨みました。ここでは、斉藤監督と川上トレーナーの総評、そして選手の感想を紹介します。
■2017 Korea Cup(第1回アジアカップ)
期間/2017年8月22日~28日場所/韓国・Anseongソフトテニススタジアム
●男子チーム
監督/中堀 成生
コーチ/川村 達郎
トレーナー/田中 京介
選手/9名
●女子チーム
監督/斉藤 広宣
コーチ/高川 経生
トレーナー/川上 晃司
選手/10名
男子団体戦 | 日本代表A | ベスト8 |
日本代表B | ベスト8 | |
男子ダブルス | 安藤・丸山ペア | 準優勝 |
男子シングルス | 船水 颯人 | 優勝 |
女子団体戦 | 日本代表A | 優勝 |
日本代表B | 準優勝 | |
女子ダブルス | 小谷・大槻ペア | 優勝 |
林田・黑木ペア | 準優勝 |
■ 監督/斉藤 広宣
日頃より選手の輩出につきまして、各チームの監督・指導者の皆様にはご理解ご協力を頂きまして大変感謝申し上げます。
さて、今大会の全日本女子の目的は、現在の自分の力を国際大会で試すことと国際大会という大舞台で自分の力を発揮する事ができるのか。この2点を目的にして大会に臨みました。
1つ目の「試す」という事については、韓国に対して概ね達成できたのではないかと思います。一方、2つ目の「発揮する」という事について、私の見た感じでは全体的には約6割程度と思われます。大舞台で力が発揮できるかという事は非常に大事な事ですので、2018年アジア競技大会に向けてメンタル強化も並行して行って参ります。
今大会を総括しますと、コートサーフェスが硬いクレーコートの中、初めは戸惑いながらも選手は日本代表らしく対応し、成績を出してくれました。
■ トレーナー/川上 晃司
今回の大会では、様々なことが経験できたように思います。国際大会経験の少ない選手たち、特に全日本(日本代表)としてアウェイで戦う国際大会の雰囲気はなかなか感じられるものではありません。今回の大会でもアジア競技大会や世界選手権大会に比べると、比較にならないような緩い大会だと思います。
ただ、そんな中でもコートサーフェスの変化やスケジュールの変更の多さ、慣れないだけでなくメニューバリエーションの少ない食事、シャワーしかない部屋、自由に動けない環境など、選手にとっては過酷な試合経験になったことは間違いありません。
このような中で、選手自ら自主的に動き、試合に対して集中して取り組めていたことは大変重要な成果だったと思います。日本代表としてのプライドや試合中のメンタルの在り方、試合合間の過ごし方、試合中での合間の取り方など、今回の試合では多くのことを皆さんに伝え、着実に実行してくれたと思います。
体力面でいうと、国内大会での姿勢の安定性を求めたボールへの入りに意識を持ちすぎているあまり、韓国選手に強烈なショットを打ち込まれる状況下の対処(姿勢が安定しない中でのショットの打ち返し)が悪く、中途半端な返球によってポイントされるケースや、バック側を攻められて相手にチャンスボールを返球するといった、体幹不安定状態からのショットの在り方など。今後工夫すべき点が多々見つけられました。
次回の合宿では、再度メンタル部分にアプローチをかけること。日本男子のシングルスは通用するのに、なぜ女子はこんなに差がつくのかなどを医科学とも研究し対策していきたいと思います。
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