JASP閉鎖のお知らせ

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日本ソフトテニス連盟 さんが 2018年10月11日 に登録
2018年9月号⑥ 第26回 日・韓・中ジュニアスポーツ交流競技会②
今後の国際大会で活躍するためにはフォーメーションの多様性が求められる

男子監督 池田 征弘

今回で26回目を迎える日・韓・中ジュニア交流競技会を充実したものにするため、毎年全日本U-17選手の中から選考によって選ばれた選手達が出場するので、日本代表という意識が非常に高く、選手達はこの大会に出場することを誇りに思っている。
大会に向けての強化合宿を東京で3日間実施した。今回出場する選手達は、今後間違いなくシニアの国際大会に出場する選手ばかりで、この大会が世界に羽ばたく一つの登竜門になっていることは間違いない。とは言うものの、選手本人達は、特に緊張することもなく楽しんでプレーしていたように思えた。
毎年、現地でのミーティングにおいて、海外で行う国際大会に向けて生活面や食事面、又は、試合会場及びゲーム中でのジャッジも含め想定外の出来事など全て想定内として冷静に効率の良い行動するように指導している。前年同様、今回の目標も全勝で日本に帰ることだったので勝利できて良かったと思う。
ただ、対中国戦は完勝であったがレベル的に中国が向上しているとは思えず、硬式テニスの経験者が寄せ集められ中国チームを作っているような感じで、日本の選手達は真剣にプレーしているのだが、余りにも技術の差があるので少し戸惑いを感じていた。
対韓国戦については、やはり接戦になることが予想されていたので、選手達もより一層気を引き締めて試合に臨んでいた。
今後彼らが国際大会で活躍するためには、フォーメーションの多様性が求められるようになってくると感じた。韓国選手は、様々なフォーメーションで戦ってきた。日本選手は対応できない場面が多々あり、フォーメーションに対する固定概念を排除し、どのような戦法にも対応できるスキルやフィジカル並びにメンタル面が必要なってくると感じた。
今回宿泊したホテルが3カ国同じであったため、韓国選手や中国選手達が日本選手の部屋まで来てユニフォームの交換や記念撮影など今回の大きな目的でもある交流があり非常に良かったと思った。
又、フレンドシップ交流においては、すごい盛り上がりで、各国の選手の出し物をはじめとする麗水市のダンサーの踊りでステージが盛り上がった。
今回このような機会を頂いた関係者の皆様に感謝しお礼申し上げます。

 

日本代表の誇りとソフトテニスのすばらしさを伝えるべく全力でプレー

女子監督 篠原 和隆

8月23日から29日まで韓国・全羅南道 麗水市において行われた日・韓・中交流競技会に男女それぞれ6名が出場した。女子は竹田、小林、原口、木瀬、原島、吉田の6名でチームを構成。大会事前合宿を20日から22日まで日体大で行い、ハードコートで行われる大会に向けての調整と、ペアリングの確認をした。2日間であったが、チームワークを作るのには十分な時間であった。選手はそれぞれを認め合い、どのようなチームにするべきかを理解できていたようである。良い雰囲気が自然に作れていた。
23日、台風の影響で強風の中であったが、韓国に無事到着。宿泊施設、食事等心配なことがいくつかあったが、心配するほどのことは無く、競技に集中できる環境であることに安心した。
24日、公開練習及び開会式が行われた。台風の影響か、まだ雨が降っていたがソフトテニスの競技会場はインドアのテニスコートで天候に左右されることなく、高いパフォーマンスを発揮できる環境であった。明日の対戦相手である韓国を意識する中での調整で、相手もスカウティングしていて、緊張感と堅さがある雰囲気ではあったが、事前合宿から意識してきたサーフェスにはだいぶ慣れ、違和感なくフットワークをこなせていた。
25日、競技開始。初戦から勝負の山である韓国戦。1番は小林・原島ペア、2番は竹田選手、3番は原口・吉田ペア、4番は小林選手、5番は竹田・木瀬ペア。前日のミーティングではそれぞれが意気込みを語り、竹田は昨年も出場していることから「みんなを引っ張っていく」、吉田は「韓国戦にピークを」、小林は「1番手で元気に」、原口は「チームを盛り上げ」、原島は「固くならずに」、木瀬は「やりたいことを決めて」と語り勝利と成長への意志を確認した。
彼女たちの発揮力は期待と想像を超え、⑤-0、④-1、⑤-0、1-④、⑤-1と完勝。4番シングルスの小林が敗戦したものの、チャレンジをし続けた好ゲームであった。その他の対戦は失ゲーム数も少なく、力の差を見せつけた。選手達をとても誇らしく感じた。それと同時に、ここまでに至るまで彼女たちの成長に携わってきた指導者の方々はもちろん、家族はもとより彼女たちの人生というドラマに関わってきた方々全てに対して感謝の念が押し寄せた。
26日、韓国の地元チームである全羅南道戦では、1番は木瀬・原島ペア、2番は竹田選手、3番は原口・吉田ペア、4番は木瀬選手、5番は竹田・小林ペアのオーダーで⑤-3、④-0、⑤-1、④-1、⑤-1の5対0で完勝。オーダーの変更にしっかり対応し、結果を残すことができた。
27日、対中国戦。韓国戦と同じオーダーで対戦。前日までの試合ぶりを見ると、中国代表の競技力は劣っていると感じざるを得ない状態であったが、日本代表の誇り、ソフトテニス先進国として、ソフトテニスのすばらしさを、競技を通じて伝えてこようと誓い、全力でプレーした。結果は失ゲーム無し。完全勝利であったが、勝利以上に得るもの、そして与えることのできたものの方が遥かに大きく感じられた。その実感は、競技後の両国選手達の表情から明らかに感じられた。
今回、日の丸を背負った選手達は、再度日の丸を背負うことを望んでくれているだろう。今回選考されなかった選手達も、彼女たちの姿勢や経験談、そしてこの報告で日の丸を背負うことの価値を感じてもらえればうれしく思う。
最後にこの交流大会に携わってくださった方々、また協力してくださった方々に感謝申しあげます。ソフトテニスのすばらしさを純粋な選手達から再度教えてもらえました。ありがとうございました。

 

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