2020年6月2日 公益財団法人 日本ソフトテニス連盟
新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言が全国で解除されたことに伴い、今後、ソフトテニスイベントの再開に向けた取り組みが実施されていくこととなりますが、本ガイドラインは、(公財)日本スポーツ協会が発出したガイドラインに沿って、大会やイベントなどにおける感染拡大予防のための留意点についてまとめたものです
なお、本ガイドラインは、緊急事態宣言解除直後の段階で得られている知見等に基づき作成しています。今後の知見集積および各地域の感染状況を踏まえて、随時見直しを行いますのでご留意ください。
大会やイベント開催につきましては、各都道府県の方針に従うことが前提ですので、実施の判断に迷われた際は、施設が所在する都道府県のスポーツ主管課等へのご相談をお願いします。
(1) 全国的かつ大規模な大会・イベントの開催については、感染リスクへの対応が整わない場合は中止又は延期するなど、都道府県知事からの要請等に基づき、慎重な対応をとる事が必要です。
(2) 屋外での大会、あるいは参加者が特定された地域大会・イベントなどについては、各都道府県知事のイベント開催制限の方針に反しない形であれば、適切な感染防止対策(後述 「3 大会・イベント開催・実施時の感染防止策について」参照)を講じた上で、それらのリスクの判断を行い、感染拡大のリスクの低い活動については注意をしながら実施することができます。また、その場合であっても、当面の間、急激な感染拡大への備えと、「三つの密」を徹底的に回避するための対策をとることは必要になります。
【感染予防策】は、都道府県知事の方針に反しないことを前提として、参加者が大会・イベントに安全・安心に参加できるよう、主催者(主管団体)が運営に当たり留意すべき感染防止の事項を取りまとめたものです。
大会・イベントの主催者(主管団体)は、本内容を踏まえ、各イベントの特性を勘案して、感染防止のため自らが実施すべき事項や参加者が遵守すべき事項をあらかじめ整理しなければなりません。
(1) 参加募集時の主催者(主管団体)の対応
- ① 大会・イベント参加募集に際して、感染拡大防止のために参加者が遵守すべき事項を明確にして、大会要綱に記載することで協力を求めること。 なお、協力を得られない参加者には、他の参加者の安全を確保する等の観点から、大会・イベントへの参加を取り消したり、途中退場を求めたりすることがあり得ることを周知 すること。
- ② 発熱や風邪症状、咳・痰・胸部不快感、強いだるさや倦怠感および味覚嗅覚を感じない者の参加を認めないこと。
- ③ 過去 14 日以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国、地域等への渡航又は当該在住者との濃厚接触がある場合は参加を認めないこと。
- ④ 同居家族や身近な知人に感染が疑われる方がいる場合、あるいは 14 日以内に感染者との接触や濃厚接触者と特定された者も参加を認めないこと。
- ⑤ 大会・イベント参加者に感染が判明した場合には、参加者名簿を関係機関に公表する場合があることを周知すること。
(2) 主催者(主管団体)の対応
- ① 参加者・運営スタッフの検温結果など下記内容をまとめたシートを作成し、大会・イベント当日に提出させること。
- ・ 氏名・住所・連絡先(電話番号)
- ・ 当日の体温
- ・ 当日の2週間前までにおける発熱などの感染症状の有無
- ・ 過去14日以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国、地域等への渡航又は当該在住者との濃厚接触がある場合
- ・ 同居家族や身近な知人に感染が疑われる方がいる場合、あるいは14日以内に感染者との接触や濃厚接触者と特定された場合など
- ② 選手、関係者、運営スタッフには会場に入る際、必ずマスクを着用させること。
- ③ 受付場所、練習場所および試合会場には、消毒液などを配備すること。
- ④ 大会開催の際は、選手ならびに関係者の密集のリスクを回避する工夫をすること。
- ⑤ 受付場所、集合場所を換気の良い場所に設置するなど、選手ならびに関係者の密集・ 密閉のリスクを回避する工夫をすること。
- ⑥ 参加者が距離をおいて並べるように目印の設置等を行うこと。
- ⑦ 感染予防対策を優先し、試合に支障がない開会式・表彰式を省略するなど、大会運営における慣例や慣習を見直す工夫を図ること。
- ⑧ 観客が入る場合は、密集・密接にならないように配慮し、大声での応援なども控えるように協力をお願いすること(会場入口などに貼り紙を行ったり、放送による呼びかけを実施したりすること)。また、必要に応じて入場者の制限や誘導を行うこと。
- ⑨ 更衣室やトイレ、待機スペース、役員控室などは広さにゆとりを持たせ、一度に入室できる人数を制限するなど、他の参加者と密になることを避けること。また、換気扇を常に回す、換気用の小窓を開けるなど換気に配慮すること。
- ⑩ 競技場内で、複数の関係者が触れると考えられる場所や物品(審判台、審判用具、筆記用具、ドアノブ、ロッカーの取手、テーブル、椅子など)について、こまめに消毒すること。多数の選手が関わる審判員の使用する筆記用具は、審判員各自で用意し、共有を避けること。特に、トイレ内の複数の利用者が触れると考えられる場所(ドアノブ、水洗トイレのレバー等)についてはこまめに消毒すること。また、手洗い場には石鹸(ポンプ型が望ましい)を用意し、「手洗いは 30 秒以上」等の掲示をすること。
- ⑪ 大会開催後に大会参加者・関係者らの感染が判明した場合には、速やかに各都道府県連盟に報告、各都道府県連盟は日本ソフトテニス連盟に報告すること。
- ⑫ 感染者が発生したとしても、その者を誹謗中傷したり、非難したりすることが無いように配慮すること。
(3) 参加者の対応
- ① 参加者は大会・イベント開始前に検温をし、その他必要事項を運営側に報告をすること。
- ② 試合中には十分な距離を確保しながらマスクを外してプレーを行うが、合の前後ではマスクを着用すること。
- ③ 会場内では他人との距離を2メートル確保すること。また、コート内においてもできるだけ2メートルを確保するよう努力するとともに、ペアで話をする際には、対面しないようにすること。
- ④ 試合前のアップおよび試合において、選手が密集・密接する円陣や声出し、整列などは控えること。
- ⑤ 試合開始前の挨拶、トスおよび試合後の挨拶はネットから1m以上離れて行うこと。また 試合後の選手間での握手も禁止とすること。
- ⑥ ペアなどとのハイタッチや握手は行わず、至近距離での声掛けも行わないこと。
- ⑦ 団体戦においてコートに入場できるのは対戦する選手と、ベンチコーチの監督のみとし、 待機選手はコート外で一定間隔を保ち応援するよう努力すること。
- ⑧ 一般の応援者については、観客席が「密」にならないように、一定の距離を保って観戦するよう、チームごとで応援者に注意喚起を行うこと。
- ⑨ 用具、用品(ラケット、タオル、ウェアなど)のシェアをしないこと。また、マイボトルを用意し、チーム内でのコップの共有、使い回しを行わないこと。
- ⑩ 試合終了の度に、こまめな手洗いを行うこと。
- ⑪ チーム内などにおいて、感染者が発生した場合は、チームを活動停止するとともに大会への出場を中止し、関係者に連絡すること。
(4) その他
- ① 飲食物の提供時、参加者が同じトングなどで大皿から取り分ける方式を避け、一人分を小皿に取り分けたものを提供するなどの工夫をすること。
- ② 飲食については、周囲の人となるべく距離をとって対面を避け、会話は控えめにすること。
- ③ 飲みきれなかったスポーツドリンクなどを指定場所以外に捨てないこと。
- ④ 会場に配備しているゴミ箱などを大会期間中は撤去し、ゴミは各自持ち帰らすこと。
- ⑤ 会場内におけるマスク未着用時の咳エチケットの励行、および唾、痰を吐く行為を厳禁とすること。
- ⑥ 万が一感染が発生した場合に備え、主催者(主管団体)は個人情報に十分注意しながら、大会・イベント当日に参加者から提出を求めた書面について、少なくとも1か月以上保存しておくこと。
- ⑦ 各地域の事情を踏まえ、本ガイドライン以外に必要なことは主催者(主管団体)で実施すること。
以上
コメントを書く
コメントを投稿するには ログイン して下さい。