2月下旬に兵庫県三木市で全日本アンダー20女子の強化合宿が行われました。詳しい報告が届いたので紹介します。
■第1回 全日本アンダー20 女子強化合宿
日時/令和2月21日~24日
会場/兵庫県・三木市 ブルボンビーンズドーム
監督/伊加 英隆
コーチ/合田 清志
トレーナー/小亀 裕美
選手/13名
【合宿の目的】
令和2年度U-20チームとしての方向性の確認。
・アンダーの最上位カテゴリーという意識ではなく、ナショナルチームの下部組織という意識を持たせる。
・特に高校3年生は今までのカテゴリーとは違い、指示待ち体勢から自ら周りを観察し、今何をすべきか考える。また、アドバイスも自分から求め自らを高めようとする姿勢を養わせる。
(他人からのアドバイスは有限!自分から求める可能性は無限!)
【合宿の成果】
最上級生である大学2年生の学年の雰囲気が良く、高校3年生も早くから溶け込めていた。ストロークも常に上級生と下級生が対人で行い、学年で偏って練習を行うことはなかったことが、今年度のチームの魅力の一つだと思う(ただ、仲良しチームではいけないが!)。
また、最近では毎年U-20からナショナルチームへ昇格する選手が増えてきているので、選手達の意識も高かった。最上級生が一番元気が良く、技術練習や準備、片付けも率先して行えていた(この学年は高校3年生の際に3年計画で強化をしようと始めた学年なのでその成果が出ていると評価する。3年間で約3分の1の選手がナショナルチームに昇格できた)。その実績と同年代がどんどんナショナルチームに昇格しているので、最上級生の取り組みはしっかりと向上心のあるものであり、下級生も見習ってほしい。
今回は元ナショナルチームコーチの高川経生さんとU-20男子監督の堀晃大さんにお越しいただき、いろいろな指導を受け、選手達も喜んでいた。こういう機会をたくさん提供し、選手達の競技力向上につなげたい。
ただ、大会等で不参加の選手が多く、少しこじんまりとした合宿になってしまった。
【今後の課題】
まず、自分で自分を客観的に評価できること。そして、自分がナショナルチームに入るために何が必要かを自身で考え計画をたて、自己管理のもと実行することができるようになること。
高校生はしっかり指導されてきているので、指示されたことは確実にこなすが、自発的に行動を起こすことが苦手であるように思う。どうしても思考が技術志向に偏ってしまっているので、フィジカルやメンタル(思考力・対応力なども含む)の力が先にあると感じて取り組んでほしい。特に、前衛は下級生と上級生の差があり今後の奮起を期待する。
【活動内容】
〈フィジカルトレーニング〉
・敏捷性、持久力、体幹、瞬発性が課題なので各々が所属に帰ってもできるメニューを提供。
・練習だけでなく自分の課題として強化するところを自主練として行うようスケジュール計画をたてる。
〈後衛練習〉
・U-20男子監督の堀監督にお越しいただき、ストロークプレーの講習を受けた。
・右足の踏み込みを大きく、ラケットは後ろから前へ、フォロースルーを大きく。
・体全体を大きく使ったストロークを行い、足の長いボールを意識する。
〈前衛練習〉
・元ナショナルチームコーチの高川さんにお越しいただき、ネットプレーの講習を受けた。
・各種ボレーのフットワーク、インパクトの意識。
・踏み込み足を大きく使う。基本ボレーは縦面を意識し、面圧でボールを飛ばす。
〈練習ゲーム〉
・ランダムにペアを決めゲームを行い、負けたペアは新しいペアで次のゲームに臨む。負ければペアが変わるので、自らコミュニケーションを怠らず行い、誰と組んでも良いペアリングになるように工夫する。
・いろいろな陣形にチャレンジし、新しいテニス感を発見、発明する。
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