◆将来のための通過点。幅広い多彩な攻撃を身につけたい
赤川 友里奈
目標としてきた国際大会に出場できる喜び・楽しみと、初の海外という不安で始まりました。初めは生活環境で特につらい事が多かったです。匂いや食べ物が合わず、交通の危険もあり、驚きと同時にコンディションとモチベーションを保つことが大変でした。日が経つにつれて、食事にも慣れ、苦ではなくなりましたが、食事や生活面での大変さを実感しました。
競技面では、韓国の選手は多彩な攻撃をしてきました。特にシングルスでは、バックバンドの精度が高くスライスとシュートボールの使い分けに日本は苦戦しました。日本では通じるパターンでもカウンターを受け、攻守が逆になることが多々ありました。また、すごく極端だなと感じました。試合では有効打になれば徹底的に狙ってきましたし、少しでもミスが出るとテンションも下がり、気分の上げ下げがすごく激しいなと感じました。中国の選手は硬式テニス上がりが多かったので、技術力は少し低く感じました。カットサービスやカットストロークはすごく有効打になりましが、感情を表情には出さずあまり声も出さないので、相手に気を向けてしまい少し苦戦することもありました。
普段はライバル選手の人たちとチームを組みすごく楽しく、心強く、たくさん学ぶことができました。今大会が将来のための通過点として、今回経験したことを生かし、もっと上を目指していきたいと思います。
◆日本代表としての責任を背負って戦う楽しさと厳しさを体験することができた
水澤 奈央
今大会に参加して、私はとても貴重な経験をさせていただきました。国際試合において、初めての環境や相手に対応する力が必要だと感じました。初日の韓国戦では、日本では対戦することがないようなプレースタイルの相手で、先手をとる前に相手の対応になってしまい、うまくゲームを進められてしまいました。また、バックハンドの精度、カットのスピードは日本にはないスピードと精度でした。ですが、スピードのあるボールを打つ中で、ゆったりとした深くてバウンドするようなボールを打つとミスが増えていると感じました。なので、早めに相手を知り、対応していく力、韓国選手のようなバックハンドとカットの技術を身につけ、こちらが先手を取っていく力が必要だと感じることができました。
生活面では、体調管理の難しさを感じました。食事は日本と全く味付けも違うものが多く、食べるのは大変なこともありましたが、そんな中でもしっかりと食事を摂り、コンディションを整える必要がありました。最終的にはしっかりと食べられるようになりましたが、日本代表としてベストな状態で試合に臨める体を環境が変わっても自分自身で作れるようにしていきたいと思います。
今大会を通して、日本代表としての責任を背負って戦う楽しさと厳しさを体験することができました。このような素晴らしい経験を生かして、より成長できるよう努力していきたいと思います。本当にありがとうございました。
◆どんな場面でも強気で攻めたことが勝利につながったと思う
鈴木 理奈
国際試合は初めての経験だったので、すごく緊張しました。いつもはライバルで戦っている相手が同じチームとして一緒に戦ったことは、とても心強かったです。
韓国・中国の選手の印象は、韓国選手はバックハンドがすごかったです。韓国選手は日本選手と違って普通にバックで何本もアタックを打ってくるし、緩急をつけるのが上手でした。一方、中国選手はサービスが速く取りづらかったのが印象的でした。
実際に試合をしてみると、国内戦と違った雰囲気であったり、自分のテニスをやりきるというのが難しかったです。どんな場面でも強気で攻めたことが勝利につながったと思います。そうしたことを今後に生かしていきたいと思います。
他国の選手とは写真を撮ったり、会ったときには挨拶したりと触れ合う機会があり仲良くなれて良かったです。
今大会で見つかった課題がたくさんありました。その課題を一つひとつクリアして、もっと上を目指したいと思います。今回の経験で、さらに日本代表への気持ちが強くなりました。
ナショナルチームは私にとって憧れです。プレー面でもそうですし、私生活や行動がきちんとできている方は上位にいる印象があります。ただ、憧れるだけではなく『自分が日本代表になって金メダルを取る!』という強い気持ちを持って、これからも頑張っていきたいと思います。
男女それぞれ6名、合計12名の選手が今大会に出場した
選手達は試合後も練習に励む
記事提供:日本ソフトテニス連盟<機関紙2019年10月号より>
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8月下旬に京都府宇治市で開催された「第50回 全国中学校ソフトテニス大会」。写真は男子個人戦で優勝を飾った野口・黒坂ペア(関東・埼玉.芝東)と女子個人戦で優勝を遂げた岩元・岩元ペア(近畿・奈良.榛原)
(写真提供:ベースボール・マガジン社)
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