全種別で優勝に届かず
日本では珍しいアンツーカーコートで苦戦を強いられたU-20の選手達。6種別とも優勝に届きませんでしたが、それぞれ課題を見つけた貴重な遠征でもあったようです。今大会に出場した選手の感想が届いたので紹介します。
■コリアカップ2019
期間/2019年7月8日~14日
場所/韓国・安城市 International Soft Tennis Stadium,Anseong
<日本選手団>日本選手の成績
【男子シングルス】80名
・北本 達己 ベスト8
・林 湧太郎 3回戦敗退
・北野 亮介 1回戦敗退
・田中 駿平 1回戦敗退
・高倉 和穀 2回戦敗退
・大友 駿 ベスト16
【男子ダブルス】42ペア 決勝トーナメントは16ドロー
・北本・林ペア 予選リーグ3勝1敗で2位通過。
決勝トーナメント 1回戦敗退
・北野・田中ペア 予選リーグ3勝2敗
・高倉・大友ペア 予選リーグ3勝1敗で1位通過。
決勝トーナメント 1回戦敗退
【女子シングルス】63名
・笠井 佑樹 2回戦敗退
・宮下 こころ 2回戦敗退
・久保 晴華 3回戦敗退
・早川 日向 ベスト8
・黒田 奈穂子 1回戦敗退
・桑名 優依 1回戦敗退
【女子ダブルス】36ペア 決勝トーナメントは16ドロー
・宮下・早川ペア 予選リーグ2勝で1位通過。
決勝トーナメントでベスト8
・黒田・桑名ペア 予選リーグ4勝で1位通過。
決勝トーナメントでベスト8
・笠井・久保ペア 予選リーグ3勝1敗で2位通過。
決勝トーナメントで3位
【男子団体戦】12ヶ国
日本 3位
【女子団体戦】9ヶ国
日本 3位
◆海外の選手を相手にする際、考えたことを即座に実行できる対応力が重要
北本 達己
今回コリアカップに参加し、各国の代表選手と試合をする機会をいただきました。その中で多くの課題が見つかり、特に韓国選手との力の差を感じました。
韓国の選手は速いボールを使ってくる中で、私はタイミングの変化や相手が予想できないようなプレーで勝負しようと考え、試合に臨みました。通用するプレーも多くありましたが、あと1本というところで韓国選手のプレーの引き出しの方が多く、取り切ることができませんでした。海外の選手を相手にする際には、考えたことを即座に実行できる対応力が重要であると感じました。
普段経験できないことから多くのことを学んだので、今後の競技生活に活かしていきたいです。
◆今回のアンツーカーコートは返すのが精一杯なところからのスタートだった
林 湧太郎
初めて相手陣地でテニスしているなと感じました。
食事に関しては韓国へ何度も行っているので全く大丈夫だったのですが、アンツーカーコートであんなにボールが滑ってきて、動くのも遅くなるし、球も狙うどころか返すのが精一杯なところからのスタート。韓国のチームには、思いきり乱打していても、正直、これは無理だろうと思っていました。しかし、日が経つにつれてコートに慣れてきて、韓国のチームとも競い合うようになり、団体戦は絶対勝つと思ったら、出られなかったので非常に悔しかったです。
国際大会で調子を出せなかった事はなかったのですが、初めて調子が出せずに終わり、とても貴重な経験をさせてもらいました。
もっと強くなって、次の舞台で勝てるように頑張ります。
◆強烈なショットには緩いボールを入れたり角度のついたボールが有効
北野 亮介
僕は、3回目の韓国で2回目のコリアカップでした。だから何となく、どんな感じなのかは知ったうえで行きましたので、戸惑いはあまりありませんでした。
今年から所属が変わり、まだ生活等に慣れない中での国際大会だったのもあり、あまり良いパフォーマンスは発揮できませんでした。しかし、多くの事を学ぶことのできた充実した大会でした。
試合をして思ったのは、韓国の選手はサービスとストロークがかなり強烈だったことで、国内の大会では見ることのないスピードのサービスを打っていました。だから打ち合っても勝てないので緩いボールを入れたり、角度のついたボールを打つことが有効だと感じました。
どこ国の選手も特徴があり、やりにくかったです。次に国際大会に出る機会があればこの経験を生かせる試合をしたいと思いました。
◆相手のパワーに負けない強靭なフィジカルが必要
田中 駿平
この大会に参加して感じたことは、日本の大会とは違いハードコートで試合を行ったり、アンツーカーコートで行ったりと、試合ごとにサーフェスが違ったりして、コートサーフェスに対する適応力が大切だということを感じました。
又、他国の選手はサービスの威力がとても強く、レシーブの返球に苦労したことが強く心に残っています。そして、韓国と中華台北の選手達はフィジカルが強くどれだけ厳しいボールを打っても返してきました。韓国や中華台北などは、普通、その体勢から攻めないだろうと思うところから攻め込んできたり、スライスを混ぜてきたりしました。そういった時に慌てるのではなく、落ち着いて返球するのが一番だと思いました。 テニスの技術の部分では差はないと思うので、やはりパワー負けしない強靭なフィジカルが必要になってくるのではないかと思いました。
会場のInternational Soft Tennis Stadium,Anseong。
サーフェスは日本では珍しいアンツーカー。
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