10月下旬に中国で開催された今大会は、国別対抗戦において男女アベック優勝で締めくくることができました。1981年の第4回大会(ハワイで開催)以来38年ぶりの快挙です。また、女子ダブルスでも優勝と2位、女子シングルスとミックスダブルスでは3位という好成績を残しました。ここでは、野際専務理事、北本選手団団長、中堀男子監督、斉藤女子監督の総評を紹介します。なお、出場選手の感想は次号に掲載します。
■第16回 世界ソフトテニス選手権大会
期間/2019年10月26日~31日
場所/中国浙江省・台州市 台州スポーツセンター
団長/北本 英幸(石川県立金沢伏見高等学校)
男子監督/中堀 成生(NTT西日本)
男子コーチ/川村 達郎(宇部興産)
男子トレーナー/田中 京介(せんだメディカルクリニック)
選手/内本 隆文(早稲田大学)
船水 颯人(ヨネックス)
長江 光一(NTT西日本)
丸中 大明(NTT西日本)
中本 圭哉(福井県庁)
鈴木 琢巳(福井県庁)
女子監督/斉藤 広宣(松戸市役所)
女子コーチ/菅野 創世(川口市役所)
女子トレーナー/桑原 亜香音(くぼたスポーツ接骨院)
選手/林田 リコ(東京女子体育大学)
島津 佳那(東京女子体育大学)
高橋 乃綾(どんぐり北広島)
黑木 瑠璃華(ヨネックス)
半谷 美咲(どんぐり北広島)
尾上 胡桃(日体桜友会)
【シングルス】
女子 3位 林田 リコ
【ミックスダブルス】
3位 内本・黑木ペア
【ダブルス】
女子 優勝 高橋・半谷ペア
2位 林田・島津ペア
【国別対抗戦】
男子 優勝
決勝/日本 ②-1 韓国
女子 優勝
決勝/日本 ②-0 韓国
世界大会で日本選手は男女とも国別対抗戦で韓国を倒して優勝を飾った。
男女アベック優勝は実に38年ぶりの快挙
(公財)日本ソフトテニス連盟専務理事 野際 照章
ソフトテニス世界一を決定する唯一の大会、4年に一度開催される世界ソフトテニス選手権大会(国際ソフトテニス連盟(ISTF)主催)が、2019年10月26日から31日まで中国浙江省台州市で開催されました。
26日の監督会議に始まり、27日は男女シングルス、28日は男女シングルスに続いてミックスダブルス、29日は男女ダブルス、30日、31日は男女国別対抗戦(団体戦)と続く、日本選手が国内では体験しないハードコートでの連続5日間の戦いです。エントリーは各種別男女別に1カ国2名もしくは2ペア以内、国別対抗は1チームです。選手のプレーや体力面を考え、なおかつ対戦が予想される相手国の状況を予測して、エントリーした6名の選手から、どの選手をどの種別に出場させるか、戦う前からある意味戦いが始まっているのが国際大会の特徴です。
日本チームは前回2014年のインド大会では男子チームが金メダル、女子チームが銀メダル、昨年のアジア競技大会では男子チームが銀メダル、女子チームが金メダルを獲得し、今回は男女金メダルが大きな目標でした。
結果は皆さんもご存じの通り、団体戦では見事男女ともに優勝、金メダルを獲得して目標を達成しました。監督の指示の下、チーム一丸となったプレーは見事なものでした。
一方、個人戦では女子シングルスで林田選手が銅メダル、ミックスダブルスでは内本・黑木ペアが銅メダル、女子ダブルスでは高橋・半谷ペアが金メダル、林田・島津ペアが銀メダルとワンツーフィニッシュという好成績をあげることができました。
昨今スポーツ大会では獲得したメダルの色や数が話題になりますが、それだけでなくこの大会を契機として出場した選手が今後どのように伸びていくのか、また、この結果をどのようにして国内で頑張る選手達に伝えて、全体のレベルアップに繋げていくのか、大会は終わりましたが新たな取り組みがスタートしなければ、時間が経てば今回の結果も単なる過去のものと思われるのではないかと感じています。「終わりは始まり」です。まずは2020年タイ・チェンマイで開催されるアジア選手権に向けて更なる我が国のレベルアップを目指した取り組みをスタートさせねばと考えています。
最後になりますが、現地台州市まで駆けつけ、地元中国を上回る大声援で選手を後押ししてくださった皆様、選手の留守の間、国内で多面に渡りフォローしていただいた、会社や学校をはじめ、多くの関係者の皆さん、本当にありがとうございました。
今後とも日本チーム、いやソフトテニス全体の発展のためにご支援よろしくお願いします。
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