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2018年7月号② ナショナルチーム&日本代表 第1回~第4回合宿報告(1)
第18回アジア競技大会への道

8月下旬にインドネシア・パレンバンで開催される「第18回アジア競技大会」に向けて、ナショナルチームは2月、3月、4月と合宿を重ねました。さらに、4月中旬に広島で行われた予選会で男女各1名が決まった後、6月にも日本代表選手による男女合同合宿が行われました。合計4回実施された合宿の詳しい報告が届いたので紹介します。選手とスタッフの大会に賭ける意気込みが伝わってきます。


【男子】第1回 2月7日~12日
場所/兵庫県・三木市 ブルボンビーンズドーム

参加者
監督/中堀 成生
コーチ/川村 達郎
トレーナー/田中 京介
選手/20名(欠席者なし)
※第1回から第3回まで同じメンバー

例年のアジア競技大会と比較すると実施時期が8月末との事でもあり、通常の国際大会より前倒しして選手を選考する必要があるため、午前中は基本練習、午後はサーブレシーブに時間をかけ、合宿後半はゲーム中心の内容の合宿となった。

練習については、ショートストローク、ストローク、ボレー&ボレーの練習後にカットサービス、レシーブを、重点的に時間をかけて実施。ダブルフォワードの実践or対策、フォーメーションの確認を行った。

トレーナーからは下記内容を実施。
・メディカル・フィジカル測定による選手の身体状況、運動レベルの把握。
・フィジカル強化(バランス、フットワーク力、反応、瞬発力など)。
・ウォームアップ、クールダウンの指導。
・選手のコンディション管理。

また今年度最初の合宿であり、例年どおり、メディカルチェックを実施。
守重先生による整形チェック、山田先生による内科チェック、梶山先生によるドーピング講義の実施。山本先生にメンタル強化、目標の設定方法等の講義を依頼し実施を行った。


【男子】第2回 3月16日~21日
場所/兵庫県・三木市 ブルボンビーンズドーム

日本代表選考を兼ねた合宿となるため、ゲーム中心の合宿になる事を前回合宿時に選手に伝えていた。そのため、合宿に臨む意識、意欲が非常に高く有意義な合宿となった。

練習については、前回の合宿同様に午前中はショートストローク、ストローク、ボレー&ボレー、カットサービス、レシーブの実施。午後からはゲーム中心の練習を行った。
ゲームについては、固定ペアだけではなく、急遽組み合わせるペアもあり、その対応力等の確認を行う。
また、ゲーム動作の観察、分析によるトレーニング、コンディショニングメニュー作成実施を行う。

合宿終了後にアジア競技大会のシングルス予選会(注1) が実施される事もあり、シングルス練習として、ショートボールのショットとその処理、カットストローク、バックハンドストロークの打ち分ける練習を取り入れ、その後、シングルスのゲームも行った。

注1:4月14日と15日にかけて広島県広島市の広島広域公園テニスコートで開かれた。男子は船水颯人(早稲田大学)と林田リコ(東京女子体育大学)が優勝を飾った。


【男子】第3回 4月28日~5月3日
場所/大阪府・大阪市 ITC靭テニスセンター

アジア競技大会の代表予選会が終了した後の合宿で、既に選考会で船水颯人選手(早大) が内定しており、他の4名を今合宿終了後に選考することになる選手にとっても非常に 重要な合宿となる。
合宿終了後に代表選手が選考される事は選手ももちろん認識しており、表情も厳しく緊張感に包まれた合宿となった。

最後の選考合宿という事で、合宿内容は引き続きゲーム中心の内容となったが、今合宿はトレーニングに時間を割いて行い体力、筋力、持久力の強化にも努めた。また、川上トレーナーから呼吸法による集中力の向上やリラックスの効果等の指導していただき、選手からも非常に好評を得ていた。
ゲームについても、前回合宿同様に正規なペアの組み合わせだけではなく、ペアを組みかえた対戦を行う等、個々のフォーメーションの対応力を見極める事も確認できたと感じる。


【合同】第4回 6月1日~6日
場所/三重県・四日市市 霞ヶ浦テニスコート

参加者
監督/中堀 成生
コーチ/川村 達郎
トレーナー/>田中 京介
選手/船水颯人、長江光一、増田健人、上松俊貴、丸中大明

監督/斉藤 広宣
  コーチ/高川 経生
トレーナー/川上 晃司
選手/黒木瑠璃華、半谷美咲、尾上胡桃、高橋乃蒼、林田リコ

代表候補選手が発表され、候補選手だけによる初めての合宿となった。
選手達は集合時には穏やかな表情だったが、最初に監督から「このメンバーで金メダルを目指して戦う。やっとスタートラインに立ったに過ぎない。候補選手から漏れた選手達の気持ちまで背負って本大会までプライドを持って取り組んで欲しい!」と激が入ると一気に表情が引き締まったモードとなった。
また、野際専務理事からも選手への激励の挨拶等をいただき、今後のスケジュールの確認を行っていただいた。

初日は、恒例の通り体力測定と少し長めのストローク練習で終了となった。

2日目以降は午前中にミックスダブルスのゲームを中心に実施。ミックスダブルスについては選手選考後にペアワークを合わせる必要がるため、ペア間でしっかり話し合って戦術を確認しながらゲームを進めるように指示。
ダブルス、シングルスについてもゲーム前、ゲーム中に戦術を確認しながら時間をかけて実施。ゲーム後も対戦相手の強み、弱みもお互いに確認するように話し合いを行った。
夜には医科学委員に分析依頼を行った選手について、緒方委員からの分析報告を行っていただき、自身の強み、弱点を再確認する事ができた。

今回はU-20と合同合宿だったために、U-20の選手には候補選手のゲームの対戦相手、また、練習の相手を行っていただき非常に助かりました。U-20の堀コーチ、兼平トレーナー、選手の皆さん、本当にありがとうございました。感謝しています。

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