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2020年4月号④ 第1回 全日本アンダー17&14女子合同強化合宿①

 2月上旬に三重県四日市市で全日本アンダー女子(U-17、U-14)の合同強化合宿が行われました。詳しい報告が届いたので紹介します。

■第1回 全日本アンダー17&14女子合同強化合宿
日時/令和2月8日~13日
会場/三重県・四日市市 四日市ドーム

【U-17】
監督/髙井 志保
コーチ/篠原 和隆
トレーナー/工藤 梨乃
選手/20名

【U-14】
監督/田中 弘
コーチ/原口 増美
トレーナー/阪根 ちひろ
選手/20名


U-17女子の合宿

 監督就任時より掲げている、U-17女子チームの『燃え尽きる選手をなくす』大きいテーマのもと、今回の合宿のテーマは『個々の成長と期待』とした。「知らないということにワクワクし、チャレンジするということにドキドキして、これからの自分自身に常に期待してキラキラしていよう」という声掛けをして、合宿をスタートさせた。
(文・髙井志保監督)

2月8日(土)

午後1時 集合
午後1時30分 U-14とU-17の選手・スタッフで集合。スタッフによる自己紹介と合宿開始の挨拶
午後2時 トレーナーによるウォームアップ後、体力測定開始
 測定に入る前に今回の合宿テーマを伝え、体がきつい時に『しんどいことを我慢している』という犠牲の気持ちではなく、『なりたい未来の自分』を思い浮かべて期待を持ってやろうと声掛けをした。
午後5時 トレーナーによるクールダウン
夕食後、ミーティング

2月9日(日)

午前9時 トレーナーによるウォームアップ後、体力測定
午後1時
 昼食後、体力測定の立幅跳びの数値とテニスのレベルがリンクしていることに以前から注目していたため、川上トレーナーに立ち幅跳びの原理に触れ、講義をして頂いた。
その後、腸腰筋の使い方についてコートで実技指導をして頂いた。
・その後、足の裏の蹴りから腸腰筋の張り、そしてボールインパクトへパワーを伝える運動連鎖を意識してロビングをできる限り高さをつけてラリー。
・そのイメージのままシュートラリー
・ボレーボレー
・篠原コーチによるサービス練習
・トレーナーによるクールダウン

2月10日(月)

午前
・練習の前にミーティングを行い、今回の合宿テーマについてもう一度確認した。
・シャトルスタミナの測定を実施
・ボレーボレー
(サイドステップ・拇指球キックを意識)。10分後、対戦している意識を高めて行う
・ショートラリー
・オープンスタンス・セミオープンスタンスで実施(フォア・バック)
ベースラインでロビング→サービスラインとベースラインの真ん中に線を引いて打球後、そのラインに足をかけ、ラリーを継続する→同じようにラリーを継続させたまま打球後サービスラインに足をかけ、戻る(ラリーの中に前後のフットワークをプラスする)。
・シュートラリー1(自分の打球位置を確認しながらポジションへの戻りを速くする)
・シュートラリー2
ベースラインから1メートルのところに線を引き、そこから出ないようにラリーする。

・1秒、0.1秒の大切さを休憩時間に確認
1メートルボールが進むのに何秒かかるのかをストップウォッチで測り、そのタイムを縮めるために自分のフットワークを意識できているかを確認して次のメニューへ。
前衛 逆クロススマッシュ練習
フットワークをクロスステップのパターン、サイドステップのパターン、クロスステップからサイドステップにチェンジするパターンで行った。

(お昼休憩)

午後
・トレーナーによるウォームアップ
・ショートラリー ステップをサイドステップのみ
サイドステップと意識すると左右の移動ばかりになってしまっていたのでサイドステップ中に骨盤をひねりボールに対して平行スタンスにも素早くなれるよう(前後左右)指示。
・次にクロス逆クロスのサービスボックス内で、2対2で行う
・U-14と20分間ラリー
U-17の選手には面で合わせて返球してくる相手に対し、広いスタンスで最後まで打ち込むよう指示。
・ラリー後、U-14の選手と意見交換

(休憩)

・サービスラインより1メートル前でボックス内に1人ずつ、コートに2人中間ポジションをとり、サイドライン寄りに1本ずつロ―ボレー(スピードを落とし角度をつける)→1本ずつ体の正面のスピードボールでボレー(フラットのアッパー気味の球)→ミドルを1本づつ前に詰めながらランニングボレー(連続6本)
・前衛・後衛関係なくダブルフォワ―ドフォーメーションで起こり得るケースを練習
・トップ打ち→スマッシュ(連続2本)×3
・スマッシュ→トップ打ち(連続2本)×3
これを繰り返し練習
前衛・後衛に関係なくノーバウンド・ワンバウンドの様々な攻撃のパターンを習得し、幅を広げていこうとみんなで話をした。
・サービスラインとベースラインの間に線を引いて、その線をベースラインとして、片側はいつものベースラインで2対2のゲーム(プレーヤーがコート内から打つショットの攻撃力(特に長さがない)が弱いことに対する強化の練習
・ノータッチエースは2点というルールでゲーム
点を取りにいくという意識を高めるための練習。
・トレーナーによるクールダウン

2月11日(火)

午前
・トレーナーによるウォームアップ
・ショートラリー(サイドステップ・クロスステップ)
・ボレーボレー
・ロビング(定位置)→半面で動かしながらロビング
・2人1組で1本ずつ交代しながらシュートラリー
・シングルスコートで、2人で1本ずつ交代しながらコース自由でシュートラリー

(休憩)

・ダイナミックなサイドステップ練習
センターラインからクロス・逆クロスのコーナーの対角線の角度で上げボールし、プレーヤーはセンターラインから2歩でローボレーをクロス・逆クロス2本連続で取る。
・逆クロスのロビングを回り込んでストローク
スプリットステップ→サイドステップ→クロスステップ→回り込む際、軽くジャンプして→間合いを合わすステップ→ストローク。
バックハンドの技術やコートカバーの考え方からバックハンド処理が多くなった展開であるが、戦術としてバックハンドの返球と思わせて素早く回り込んでフォアで攻撃するパターンも持っておきたいので練習を行った。
・色々な長さ、色々なポジションからのスマッシュ練習

(お昼休憩)

午後
・ショートラリー(オープン・クローズ)
・ロビング→シュートラリー
・ベースラインから2メートル入ったところとベースラインの乱打(テンポアップのため)

(休憩)

・ランニングショットの体の使い方練習
クロスで乱打をしているところに、違うプレーヤーがセンターラインあたりから斜め前に走っていき、ストロークする練習。
ノーバウンドのランニングローボレーの攻撃練習ととらえてもよいが、海外選手のクロスの深い球を速いテンポでとらえたときに体をぶらさずにスイングするための感覚練習。
・ノーバウンド同士の乱打(スイングローボレー)
・ワンバウンドストローク対ノーバウンドの乱打
・ノータッチでしかポイントが取れないダブルスゲーム(ファイナルゲーム)
・トレーナーによるクールダウン


202004_07
会場の四日市ドーム。三重県ソフトテニス連盟の協力によって今年も恵まれた環境で合宿することができた。

写真提供:ベースボール・マガジン社

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