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日本ソフトテニス連盟 さんが 2019年12月13日 に登録
2019年12月号② 第16回 世界ソフトテニス選手権大会②
日本はリーダー国として海外の国を支援し、ソフトテニスを「観る・応援するスポーツ」に変えていかなければならない

日本選手団団長 北本 英幸

 第16回ソフトテニス世界選手権大会の国別対抗戦で、日本男女アベックV! これは38年ぶりの快挙だそうです。とにかく、選手・スタッフが団結して戦ってくれた成果だと感謝しています。
 大会は中国の台州市台州スポーツセンターにて、10月27日から31日までの5日間で行われました。28の国と地域が参加し、中国の台州市の多大なバックアップを受け大々的に大会が開催されました。盛大な開会式や閉会式はもちろんですが、大会運営や選手・役員の弁当の中身にいたるまで細心の注意が行き届き、充分な準備がなされてきたことを至るところで感じました。
 一方で、この感動を日本国内のソフトテニスのファンと共有できないのが残念でなりません。
 大会は個人戦のシングルス、ミックスダブルス、ダブルス、団体戦の国別対抗戦という順番で行われました。したがって、大会のスタート競技である個人戦シングルスの結果が、大会の流れをつくる上で非常に大事になります。しかし、今大会のシングルスでは女子の林田選手が3位に入賞するにとどまり、あまり振るいません。今大会の苦戦が予想されました。
 この暗いムードを断ち切ったのが、ミックスダブルスでの内本・黑木ペアの活躍でした。今大会のMVPは内本・黑木ペアですね。男女の選手、スタッフが一致団結して応援するなかで、内本・黑木ペアは韓国と中華台北ペアに勝ち、ベスト4に入りました。この後、元気を取り戻した日本チームは最終日に男女アベックVを手にすることができました。
 ソフトテニスの今後の発展を考えると、国際化はなくてはなりません。ライバル国の韓国、中華台北はもちろんですが、中国、北朝鮮、インドネシアをはじめ、特に東南アジアの国々のレベルが急上昇しています。日本はリーダー国として、ソフトテニスに取り組む国々に対して、もっともっと支援していかなければならない。
 また、ソフトテニスをするスポーツから観る・応援するスポーツに変えていかなければならない。毎回、国際大会に参加させていただき思うのは、国の誇りをかけて戦う大会は、技術的にも世界最高峰というだけでなく、精神的にも身体的にもソフトテニスの最高峰であり、観る者に大きな感動を与えてくれます。この感動を日本中、いや世界中の人々で分かち合える日がくることを願っています。みんなで知恵やお金を出し合い、ソフトテニスを更に発展させていきましょう!


国別対抗戦では慣れないペアで挑んだが、選手達が良く対応し最後まで挑戦・集中して勝ち切ってくれた

男子監督 中堀 成生

 いつもご支援、ご声援ありがとうございます。
昨年のアジア競技大会で韓国に敗れ、金メダル奪還、「挑戦」をスローガンに取り組んできました。技術的な取り組みとしては 昨年の敗因を踏まえてサーブレシーブの重要性を訴求し、特にカットレシーブの対応を行ってきました。
また、対ダブルフォワードへの対策、オールラウンドプレーの取り組み、スマッシュの強化等、課題は多くなかなか合宿だけでは消化できず、不安の残る国内最終合宿となりました。
 現地へ到着し、早々に丸中選手が足首をねん挫。練習に参加できないトラブルに見舞われましたが、逆に選手が一丸となり、大会を迎える事ができました。
 初日のシングルスについては、船水選手が昨年同様、韓国のシングルスのエース、キム・ジヌン選手にファイナルで敗れ、内本選手も韓国選手に敗れ、メダル獲得はなりませんでした。
 続くミックスダブルスで内本・黑木ペアが銅メダルを獲得し、ダブルスに向けて勢いがついたかと思われましたが、ダブルスでは丸中・長江ペア、中本・鈴木ペアともに準々決勝で中華台北のペアに敗れメダルの獲得はなりませんでした。両ペアとも接戦でしたが、要所のポイントを奪えず敗戦となりました。
 国別対抗に向けて不安の残る結果で迎えることになりましたが、選手達はそれぞれ手応えを感じており、逆に自信すら覗かせる表情も見せていました。
 決勝戦は昨年敗れた韓国との対戦となりました。丸中選手の怪我の影響もあり、普段のダブルスのペアを崩し慣れないペアで挑みましたが、選手達が良く対応し最後まで挑戦・集中して勝ち切ってくれました。
 また、現地に入ってから、田中トレーナーには選手の体調、栄養管理も行っていただきました。土井内マネージャについても色々なスケジュール調整、現地対応等を行っていただき非常に助かりました。
今回、日本代表に携わっていただきました全ての方々、日本代表を応援していただきました皆様にお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。


選手は厳しい大会日程で、明るく声をかけ励まし合い、日本代表チ-ムとして「ONE TEAM」で最後まで戦い抜いた

女子監督 斉藤 広宣

 10月27日から31日までの5日間、中国・台州市にて開催された第16回世界選手権大会において計6個のメダルを獲得できたことを大変嬉しく思っております。
 今年の開催は、全日本選手権後の日程であり、またコ-トサ-フェスも違い、非常にハ-ドスケジュ-ルでありましたが、現地での最終調整合宿を行い大会に臨みました。初日と2日目は生憎の天候により室内インドアコ-ト(6面)に場所を移し、シングルス、ミックスダブルスを行い、2つの銅メダルを獲得しました。3日目にはダブルスにおいて同国決勝にて金、銀のメダルを獲得。4日目と5日目には国別対抗戦において金メダルを獲得することができました。
 選手は厳しい大会日程で調整の難しい中、明るく、声をかけ、励まし合い日本代表チ-ムとして「ONE TEAM」で最後まで戦い抜いてくれました。
 遠路より現地まで会場へ駆けつけて下さり、声を嗄らすほどの応援をしていただき、選手は勿論のこと私自身も大変心強いものでした。また、インタ-ネット等を通じて見守ってくださった沢山の方々に深く感謝を申し上げます。お陰様をもちまして、5日間の大会を笑顔で幕を閉じることができました。
 最後になりますが、選手はそれぞれ次の目標へ向かって日々精進しておりますので、今後も変わらぬご指導、ご声援をよろしくお願い申し上げまして、ご報告並びに皆様方へのお礼とさせていただきます。

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世界大会の会場となった中国浙江省・台州市の台州スポーツセンター。
日本選手には慣れないハードコートで行われたが、見事な成績をおさめた。

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