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日本ソフトテニス連盟 さんが 2019年11月19日 に登録
2019年11月号③ 第1回 アジア大学ソフトテニス選手権大会
日本女子は全種別を制覇!日本男子は団体戦で2位と3位に

アジアジュニアが終了した後、同じ会場で行われた今大会。男女ダブルス・男女シングルス・男女団体戦が行われ、女子団体戦は日本が優勝、男子団体戦で日本は優勝こそ逃しましたが、2位と3位に。また、女子シングルスでは久保晴華選手、女子ダブルスで黒田・久保ペアが優勝を飾りました。

■第1回 アジア大学ソフトテニス選手権大会
期間/2019年8月31日~9月4日
場所/フィリピン・ブラカン州サン・ホセ・デル・モンティ市
   コレジオ・サン・アグスティ

  氏名 所属  
男子監督 堀 晃大 広島県 NTT西日本
女子監督 伊加 英隆 香川県 尽誠学園高等学校
トレーナー 小亀 裕美 兵庫県 亀井整形外科医院
男子選手 上岡 俊介 日本学連 同志社大学
高倉 和毅 日本学連 早稲田大学
谷口 睦 日本学連 関西大学
増田 祐太 日本学連 関西大学
福田 成海 日本学連 法政大学
斎藤 龍二 日本学連 明治大学
女子選手 梶尾 明日香 日本学連 立命館大学
黒田 奈穂子 日本学連 日本体育大学
片野 理音 日本学連 東京女子体育大学
久保 晴華 日本学連 日本体育大学
古田 麻友 日本学連 関西大学
中別府 瑞希 日本学連 関西大学

※今大会には日本Bとして男子・早稲田大学、女子・日本体育大学が参加した。

海外の選手はほとんどが硬式テニス経験者を中心にチーム編成されている

女子監督 伊加 英隆

 何十年か前にアジア学生大会が行われていたが、今回新たにアジアジュニア大会と並んで、アジア大学大会が開催された。このことは、U-20としては目標となる国際大会が1つ増えて、モチベーションの上がる要因となるであろう。

 さて、大会であるが、韓国が不参加(女子のみ。大学でテニスを競技として続ける選手が少ない。テニスを競技として続ける選手は高卒で実業団に行くため)、また、中国が香港空港のデモのため空港が封鎖されて飛行機が飛ばないために不参加になった。日本からはU-20から選出された日本代表チームと、学生王座優勝の日本体育大学の2チームが参加した。

 海外の選手を観察すると、硬式テニス経験者を中心にチーム編成されている国がほとんどであり、バックハンドのダブルハンドや、オールラウンドでこなすプレーヤー(前衛、後衛の区別なく常に雁行陣からスタートしている)などを目の当たりにし、日本のソフトテニスも更なる国際化に向けて、もう一度見直すきっかけになったと考える。国によっては当然力量に差がありテニスにならなかった場面も多々あるが、ある程度ゲームになる技術のある国では色々と感じることがあった。
たとえば、ダブルスにおいて日本では前衛がサービスの時、後衛は後ろにポジションをとりベースライン型の平行陣から始まるが、(サービスダッシュは別)他国は後衛も中間ポジションや前衛のポジションに立っていることが多かった(ポイントを取りにいくスタイルが多いのだろう)。
 また、チャンスがあればサイドパスやアタックなど日本では無茶だろうと思われる攻撃を平気でしてくる強気な戦法が多かった。ただ、バックハンドの返球はミスしないのだが、強打がほとんどなく(できず)バックハンドでつないで、フォアハンドで攻めるというパターンがほとんどで、日本の戦法としては、逆クロスのバックサイドにボールを集め、つないでくる返球を叩きにいくか次の球をストレートに中ロブで走らせて崩すというパターンでポイントを重ね試合を進めた。また、ラリーは基本硬式と同じ考え方なので、お互いが50/50で雁行陣の場合サイドパスをせず後衛とラリーを続けるし、前衛はほとんどポーチボレーには来ないし、クロスからストレートのサイドパスはスピードが遅く後衛が簡単にカバーリングできる速さであったため、日本の前衛陣には、特にクロスのポーチボレーをしっかりと仕掛けるようにと指示を出していた。フォアハンドでのフルアタックも基本的に引っ張る方向がほとんどなので、気配を感じたらすぐにネットに詰めて対応するという作戦もはまり、技術的にはそこそこなのだが戦法が単純であった。そのため、案外、楽に勝利することができ、ベスト4を日本勢で独占することができた。
ただ、戦法が向上されれば日本にとって脅威になることは間違いないであろう。日本の早急な対応が必要であろう。
シングルスに関しても、基本的にバックハンドは繋ぎ、フォアハンドで攻めるという戦法が多かった。日本の選手たちは、それによく対応して戦ってくれた。特に、今回アジアジュニア大会から継続して参加している久保選手は、逆クロスへ高さのついたボールで相手バックへ押し込み、相手が逆クロスへ返球してきたのをバックハンドでストレートにドロップショットというパターンがよく決まり、金メダルを獲得してくれた。しかし、逆にシングルスは他国の能力の高さに驚かされ技術力が上がれば、今の日本のシングルスも危ぶまれるだろう。

 海外での大会ということで、日本ではなかなか起こりえないことが多々起こった。今後は、国際大会へ参加する選手団に事前学習の必要性を感じた。

日本選手の成績

【男子団体戦】
優勝 中華台北
2位 日本(A)
3位 日本(B)
3位 フィリピン

【女子団体戦】
優勝 日本(A)
2位 日本(B)
3位 フィリピン(D)
3位 中華台北

【男子ダブルス】
2位 水木・因ペア(日本B)

【女子ダブルス】
優勝 黒田・久保ペア(日本学連.日本体育大学)
2位 片野・中別府ペア(日本学連.東京女子体育大学・関西大学)
3位 梶尾・古田ペア(日本学連.立命館大学・関西大学)
3位 笠井・桑名ペア(日本B)

【女子シングルス】
優勝 久保 晴華(日本学連.日本体育大学)



softtennis201911
記事提供:日本ソフトテニス連盟<機関紙2019年11月号より>
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10月中旬に岩手県北上市で開催された「天皇賜杯・皇后賜杯 第74回 全日本ソフトテニス選手権大会」。写真は男子の部で優勝を飾った船水颯人選手(東京.ヨネックス)と上松俊貴選手(日本学連.早稲田大学)
(写真提供:ベースボール・マガジン社)

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