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日本ソフトテニス連盟 さんが 2019年10月17日 に登録
2019年10月号② 第27回 日・韓・中ジュニア交流競技会②
【男子】

◆時と場所によって臨機応変に対応する能力や新しいプレースタイルを学んだ
 池口 季将

日本と違い、外国では時間にルーズなところがありました。そして、予想通りにスケジュールが変更になったりバスが来なかったり、試合会場が変更になったりで日本では考えにくいことがありました。しかし、外国では想定外のことが多くあるので、焦らず落ち着いて対応し、自分のパフォーマンスに影響を与えないようにすることが改めて大事なことだと分かりました。
今回の大会は交流会も兼ねていたので、韓国や中国の選手と話をしたり、ユニフォームの交換をするなどコミュニケーションをうまくとることができました。以前から疑問に思っていた、韓国の代表はなぜ強いのか?と質問をしたところ、体幹を中心にしてバックハンドを強化しているということでした。韓国選手と試合をしてバックハンドがすごく上手で、速いスピードで打ったりバックカットなどしたり色々なことができました。やはりテニスではバックハンドが鍵になるのだなと思い、そこでも韓国の強さを実感しました。
今回の交流会を通じて、時と場所によって臨機応変に対応する能力や、外国の方とのコミュニケーション力、新しいプレースタイルなど沢山のことを学ぶことができました。この経験を今後生かしていけたらなと思っています。

◆今回の国際大会を通してフェアプレイで戦うことを学んだ
 石川 峻伍

僕は海外の大会に出場するのは初めてで、海外に行くことすら初めてだったので、内心ワクワク感よりも不安の方が強く、『自分は1週間中国でやっていけるのか?』と思っていました。
まず中国での食事は朝昼晩とホテルで食べることになっていましたが、癖のある味の料理がほとんどで、まともに食事をとることはできませんでした。そのため、その環境に適応する力は絶対に必要だなと感じました。
大会では初戦に韓国、その次に中国、地元チームという順番で試合をしました。初戦の韓国戦では少し緊張してしまい、0-2と2ゲーム先取されました。でも9ゲームマッチということもあり、一度落ち着いて持ち直すことができ、なんとか⑤-3で勝つことができました。その次の中国と長沙市との試合では、まだ中国にソフトテニスがあまり強化されていないということもあり、正直、本気で戦わなくても普通に勝てる相手でした。しかし、池田監督に「“これぞソフトテニス競技”というところを見て頂くためにも本気でやりなさい」と言って頂いて、本気でプレーしようと思いました。手を抜いてプレーすることは相手にとても失礼なことだと思うし、実際僕が手を抜いたようなプレーをされると相手がどれだけ上手くても許せないし、その競技性を疑うと思います。それがフェアプレイで戦うということなんだと今回の国際大会を通して学ぶことができました。そして、この1週間で、人として、1人の高校生としてとても成長できたと思います。

◆初海外で経験できないような事を経験させてもらった。これから自分の成長の糧にして頑張りたい
 戸田 佳惟斗

自分は初めての海外でとても怖く、生きていけるのか心配でした。中国へ着き、最初に思ったのはとても匂いが独特で、日本では匂ったことのないような匂いがして、これが中国かと思いました。
競技の方では韓国、中国、長沙の順で対戦して全て勝つことができました。韓国は強いと聞いていて、練習を見てもとても上手く、絶対に勝ちたいと思いました。試合は、ファイナルデュースで競り勝つことができました。試合後には韓国の選手と交流し、話をしたり写真を撮るなど韓国の選手もとてもフレンドリーで仲良くなることができました。
ホテルでは3ヶ国の全競技の選手が宿泊していて、他競技の選手の中にはとても背が高く横を通ると、思わず「オオッ!」と言ってしまうほどでした。フレンドシップ交流会では全選手が集まり、出し物を披露してとても楽しい時間でした。
中国で心配していた食事は、初めはほとんど食べることができませんでした。味が日本とは違い、おいしい物とあまりおいしくない物での差があり過ぎて、ずっと同じものばかり食べていました。水は水道水を飲むと絶対に危ないと言われていて、歯磨きなどは全て飲料水でしていました。
今回の日韓中に出場することができて、これからも中々経験できないような事を経験させてもらいとても有難く、これから自分の成長の糧にして頑張ろうと思います。
これらの事はたくさんの人が動いてもらっている事を実感し、携わってもらった方にはとても感謝しています。とても良い経験となりました。ありがとうございました。

◆池田監督の言う「想定外のことを想定内に」することが大切
 矢野 颯人

僕は日本代表に入りたいです。そのためには、心技体を向上させるということの他に経験がとても大切だと思います。この日韓中大会はとても良い経験になりました。
一番強く感じたのは、環境が全く違う中で、自分のパフォーマンスを出すことの難しさです。食事が違うのであまり食べられない。言葉が通じなかったり、コートサーフェスが違う。トスの仕方や相手のテニスなど本当に色々な場面でテニス以外のことに気持ちをとられ過ぎると感じました。池田監督は、よく「想定外のことを想定内に」と言うことをよく話していました。僕は、このことがとても大切だと思いました。
試合の日に急に会場が変更になったり、相手の集合が遅れたり、そういったイレギュラーなことをどれだけ想定内として自分の試合に集中できるかが、国際大会で勝利する又は活躍する秘訣なんだと感じました。
僕はこの経験を生かして、国際大会というものを知って沢山の課題が見つかりました。その一つひとつに真剣に向き合って、監督もよく言う「生きる力」をつけて将来世界で活躍できる選手になろうと思いました。

◆この経験を機に自分から先手を取れるようやることを決めて試合に臨
 白川 雄己

この1週間、日韓中ジュニア交流会に参加させて頂き、もっと成長するきっかけを作ることができました。
僕は、昨年も経験して今年で2回目でした。そのおかげもあって、行動や状況などプレー以外のところでは変な緊張感もなく普段と変わらない精神状態を維持できることができました。
プレーにおいては、韓国のレベルが上がった気がしました。昨年ではなかったカットサービスからのダブルフォワードなど新しい戦術を使っていました。また、甘く少しでも浮いたボールは前に詰めて叩かれることもあり、はっきり高さをつけてしのぐか足元に沈めるボールの2種類を上手く使わないといけないと感じました。雁行の形になった場合は、ゲームごとに狙い球を変えていると感じました。僕の流しのボールを狙うゲームと引っ張りを狙うゲームがあり、戦術を割り切っていてやりづらかったです。また、相手後衛は自陣の前衛を見て打っていたので、ゲームの序盤に動きをつけて終盤に誘おうと戦術を話し合いました。案の定、終盤にかけて気になり、ネットなど凡ミスが増えてきてました。
初めて対戦する相手だとどうしても怯んでしまいがちですが、この経験を機に自分から先手を取れるようやることを決めて試合に臨もうと思いました。これから先、日本代表になり、世界で活躍できるようになろうと思った1週間でした。

◆予想しないことが当たり前。そんな状況にいる時は泥臭さが大切
 幡谷 康平

今回、日韓中大会に参加させていただいてとても良い経験をさせていただきました。僕は国際大会に出場させていただくのは2回目でした。しかし、中国に行くのは初めて。食事の面や飲料水、コートサーフェスなど様々な点で不安なことがありました。
大会では、日本のコートと違いハードコートでの試合だったため、神奈川県の桐蔭学園のハードコートをお借りして事前合宿を実施しました。そこでは、コートの手配だったり食事など僕らの知らないところで様々な方の支えがあって練習できているんだと感じました。ハードコートには徐々に慣れていきました。
中国に到着したら、まずは言葉が通じなくて困りました。通訳の方が不在の時は何もできませんでした。中国の方は気を遣って英語を話してくれたのですが、それも理解できなくて、やはり将来ソフトテニスだけではなく他の競技でも同じ日本語だけではなく英語が世界共通なので英語を話せないと競技以前に生活ができないと感じました。
 中国に入って普段とは全く違う生活で、食事やベッドが硬かったり少し戸惑いました。
国際大会では、そういった予想しないことが当たり前でそういう状況になっても、たくさん食事をとって十分な睡眠をとるという意味では泥臭さが大切だなと感じました。
プレー面においては、韓国や中国は日本と戦い方が違い、平気でダブルフォワードの陣形やサービスにカット回転をかけたり対応するのがとても難しかったです。しかし、彼らの国では、それが普通でとても新鮮でした。
試合が終わった後でも交流があって、お互いに母国で流行の歌などを聴いたり、ユニフォームの交換などとても楽しかったです。ナショナルチームはもっと緊張感のある中で試合をしていると考えると、とても今のままでは生活面も技術面でも全てにおいて足りていないと感じました。しかし、この経験は新鮮で、これからの試合に生きてくると思いました。今後、沢山の試合が始まってきます。又、一から頑張って機会があれば国際大会に出場したいです。

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