■全日本アンダー17&14女子チーム
期間/2019年2月9日~14日
場所/三重県・四日市市 四日市ドーム
監督/髙井 志保
トレーナー/工藤 梨乃
選手/18名
【活動報告】
これまでと継続して、U-17女子チームの「燃え尽きる選手をなくす」大きいテーマのもと、今回の合宿のテーマは「スタートラインに立つ」とした。
努力し続けている選手達ではあるが、もう一度、合宿を機会に日常の通過点ではなく、「夢のスタート」として新鮮な気持ちでテニスに向き合っていってもらいたいという思いからこのテーマを立て、合宿はスタートした。
2月9日(土)
13:00 ホテルに集合後、四日市ドームに移動
14:30 U-14とU-17の選手・スタッフで集合。U-14の田中監督による合宿開始の挨拶
15:00 トレーナーによるウォ―ミングアップ後、体力測定
測定に入る前に今回の合宿テーマを伝え、テニスをする時と同じ気持ちで測定を行うように伝える。
17:00 トレーナーによるクールダウン
夕食後、ミーティング
2月10日(日)
9:00 トレーナーによるウォ―ミングアップ後、体力測定
11:00 集合。合宿のテーマである「スタートラインに立つ」を再確認し、スタートラインに立てるための取り組みをしようと話をした。
・ショートラリーバリエーション練習
横面:クロスステップ、サイドステップ、インパクトの前に3歩ステップなど順番をランダムに指示
縦面:同じようにステップを変えて行う
午後
13:30 トレーナーによるウォ―ミングアップ
・ラリー、ロビング フットワークや面を午前と同じようにバリエーションをつけて練習
・ボレーボレー:同じくフットワークにバリエーションをつけて行う
休憩
・スイングボレー練習
ポジションにマーカーを置いて移動しながらスイングボレーを行う。3コース フォア・バック
・ストレートボレー フォア・バック スタンダード
フットワークをサイドステップにして行う
ステップを大きくから小さく
ステップを小さくから大きく
インパクトの前にジャンプしてジャンプ中にインパクトを取り、着地後走りぬける
休憩
・シングルスストローク練習
マーカーを置き、ポジションを指定して、色々な位置から回り込み、サイドラインに向かって引っ張るショットの練習
次に同じ形から2本
一本目 縦面を使いサイドラインぎりぎりにショートボール
二本目 ライジングでクロスコーナーにロングボール
次に順番を変えて2本
一本目 縦面で深いコーナーへロングボール
二本目 テンポアップでショートクロスボール
休憩
・スマッシュ練習
ネットから下がるスマッシュ、ベースラインから前にいくスマッシュ練習。
・バックハンドのストレートラリー
ネットインをひとり2本
・トレーナーによるクールダウン
夕食後、ミーティング
2月11日(月)
9:00 トレーナーによるウォ―ミングアップ
練習に入る前に「普段行っている練習こそ、1秒単位、1センチ単位で新鮮な気持ちをもってこだわっていこう」と話をした。
・ボレーボレー
・ボレー対ストロークラリー
・ボレーストローク対ストロークラリー
スライスなども混ぜながら
・サービスライン対ベースラインラリー
長さを交代しながら。
・ベースラインラリー
休憩
・ローボレー練習
・逆ローボレー練習
・手投げで連続打ち
・送り足を出すストローク練習
・その場で切り返すストローク練習
休憩
・クロスボレー練習
ステップ、取り方にバリエーションをつけて
・スマッシュの後、斜め前のハイボレー。ハイボレーの後、スマッシュ
・先ほどのストロークを使ってタイミングをあげたラリー
お昼休憩
午後
13:30 トレーナーによるウォ―ミングアップ
・ボレーボレー、ショートラリー、ロビング、ステップ・面の指示を変えながら。
・ベースラインに足をのせてラリー
・ローボレー正面
身体さばきを指示してフォア・バック交互から、フォア、フォア、バック、フォア、バック、フォアなど、短時間でバリエーションをつけて練習
・ストレートの流しバックロビングストローク
・ミドルからクロスに流しのバックストローク
・コートカバー練習
ノーバウンドで上からミドルに一本、クロスに一本あげてぎりぎりで返球する
休憩
・ストローク対ローボレー
・トレーナーによるクールダウン
2月12日(火)
9:00 トレーナーによるウォ―ミングアップ後、U-14の選手とラリー
休憩
・ベースラインラリー
・サーブレシーブ、ペア練習
休憩
・シングルスゲーム
・ダブルスゲーム
お昼休憩
14:00 トレーナーによるウォ―ミングアップ後、ラリー
休憩
・シングルスゲーム
・ダブルスゲーム
・トレーナーによるクールダウン
2月13日(水)
9:00 トレーナーによるウォ―ミングアップ後、ペア練習
休憩
・ダブルスゲーム
・お昼休憩
13:30 トレーナーによるウォ―ミングアップ後、ラリー
休憩
・ダブルスゲーム
・トレーナーによるクールダウン
2月14日(木)
9:00 トレーナーによるウォ―ミングアップ後、2月9日~11日に行った練習を短い時間でもう一度実施。注意点をもう一度確認した。
・トレーナーによるクールダウン
U-14とU-17全員で集合し、三重県ソフトテニス連盟の北村さん・天野さんより一言頂き、お礼を述べて、田中監督に総括して頂き合宿を終えた。
【成果・今後の課題】
今回の合同合宿を行うにあたり、ステップ4からの流れ、世界ジュニアのメンバーの合流、今年度アンダー17のメンバーの様子をイメージし、この世代の「燃え尽きない選手を育てること」の軸はそのままに、合宿テーマを考えた。
初選出や中学3年生が多いこと、また、アンダー14から長くアンダーに関わる選手が今年は入り混じっている。
大切なのはアンダー17というのは、あくまで将来の夢に向かう通過点であるということ。常に現状に満足せず、求め続けていくべきだということ。そのためにはなにが大切か考えた上で出したテーマは「スタートラインに立とう」であった。
中学3年生は中学での最高学年を終えて、また新たなカテゴリーへと移行する時期。初選出のメンバーはステップ4を終え、選出されたことをこれからどのように生かして、何を目指して前に進むのか実際に動き出す時期。継続選手はこれまでの自分を振り返り、このまま通過点、通過点で自分の目指すところに辿りつくことができるのか一度振り返るべき時期。それぞれ過程は違うけれども、ここで改めて気持ちをフレッシュに、所属での目標、将来の目標を再確認すべきであると思うからだ。
合宿開始時から、初日のミーティングでもそれについて説明し、共通理解を深めたが、いざコートに立つと遠慮や様子見、マンネリが見られた。そのたびに集合し、今回の合宿が、「スタートしよう」ではなく、「スタートラインに立とう」である意味はそこにあると伝えた。「スタートライン」に立たない限り、スタートは切れない。力強く、迷いなく前に進んでいくためには、何に向かって進むのかを見据え、きちっとスタートラインに立つことが大切であると思う。所属での目標は各指導者の方々がスタートラインに立てるためのお手伝いをして下さる場合が多いが、将来のゴールへのスタートラインは自分で立たなければならない。
選手達は徐々にではあるが、スタートラインに立つためには、いつもやっているメニュー、よく知っている自分というプレーヤー、ソフトテニスというものをもう一度フレッシュな気持ちで見返し、取り組んでいくことを考えていった。
実際の課題としては、フットワークに力強さがないこと。特に「戻す」ということにこだわりがない。スピード感、「急ぐ」「速く」ということは連続プレーにおいては「速く戻す」必要がある。また、スピード感を求めるとどうしても力強さが持続できない。抽象的な言い方になるが、速い選手は軽く、力強い選手は重い。
国内ではそれが選手それぞれの特徴であり、結果が残る時には長所であるが、国際大会ではどちらも必要になってくる。自分自身をもう一度見つめ直し、何が必要か共に考えていこうと思う。
成果としてはアンダー14の選手・スタッフの方々をはじめ、同じ宿舎でナショナルチーム、アンダー20の選手・スタッフの方々と過ごせて、また、プレー分析、メーカーの方による道具のお話、栄養講義、内科・婦人科のチェックなどさまざまな専門家の方々のご協力で、自分達が今まで細かいところを丁寧に意識していなかったこと、まだまだ向上の余地はあるということ、これから何をすべきかということに気づきが出て目の色が、表情がフレッシュになってきたことである。
4月の単独合宿ではスタートラインに立てたかの確認を選手とともに行い、前進しながら、「責任」というワードをプラスして未来に向かっていこうと思う。今回も合宿を行うにあたり、多くの方々にお世話になりました。スタッフ一同、大変感謝しております。これからも選手が将来に希望を持って進めるよう努力して参りますのでご協力よろしくお願い致します。
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