場所/兵庫県・三木市 ブルボンビーンズドーム
場所/沖縄県・南城市 ユインチホテル南城コート
参加者
監督/斉藤 広宣
コーチ/高川 経生
トレーナー/川上 晃司
選手/15名(欠席者なし)
※第1回から第3回まで同じメンバー
【合宿の目的】
強化方針は、新たな自分にチャレンジする。「自分を変える」、「限界を作らない」。
・新スタッフと新チームになり、今までの女子の弱点を克服する。
・フィジカル強化と根本的なメンタル強化。
・チームであっても全員がライバル。個人の練習内容を大切にする。
・テクニックに頼らず、体を使ったテニスの実践。
・マイナスの言葉を発しない。
【活動内容】
・体力測定。2月時点との比較。
・フィジカルの強化(スタミナ、スピード、パワーの強化)。
・体の使い方の見直し(軸足設定、踵からの入り、左腕の使い方、動きのリズムの確認)。
・体力測定のフィードバックと所属でのトレーニング取り組み計画。
【合宿の成果】
今年のテーマとしては、試合年度として心・技・体の精度を究極に高める。
・フィジカルの強化(スタミナ、スピードとパワーに重点を多く)。
・メンタルの強化(最後まであきらめない強さ)。
・フィジカルをテニスにつなげる。
※フィジカル能力については、体力測定シートの通りかなり向上してきました。
【今後の課題】
トレーニングの継続→トレーニングとしては、体幹の安定性、移動スピードの向上(速くなること)、パワーアップ。この3つの要素がすべて入っているのは全身反応能力(寝ころんだ姿勢から素早く立ち上がり、もう一度寝ころぶ)。
体の使い方を考えてテニスに活かせる→肩甲骨の動きを利用してストローク力を向上させる。
【その他】
今年の合宿では、ウォーミングアップの変更を行った。
脳の覚醒と呼吸法、神経伝達と筋肉の連携、血液循環、筋温上昇、心拍予備力(セカンドウインド)の向上など、脳生理学、神経生理学、身体生理学を駆使したウォーミングアップを取り入れていく。また、素振りを重要視し、自身の体の使い方を確認する。
斉藤広宣監督
全日本合宿へのご協力、ありがとうございます。
この時期での沖縄合宿は、やはり選手にとっては体も動き、充実した合宿ができました。
さて、今回の合宿は、2日目までは技術練習、3日目からゲーム中心に行いました。
課題については、それぞれ選手に伝えてあります。また、選手自身も課題は明確に捉えております。
全体的な課題としては、技術練習の時とゲーム時のギャップがまだまだありすぎるところです。選手個々には話しておりますが、フィジカル的なものはもちろんのこと、メンタル的なもの、駆け引き的なもの等が課題です。選手はものすごく向上心を持っておりますので、能力を今以上に引き出せるよう指導していく所存です。今後も各チームの監督・指導者の方々には、ご協力をお願い申し上げます。
川上晃司トレーナー
いつもナショナルチームの活動にご協力いただき誠にありがとうございます。
今回は沖縄合宿ということで、暖かな気候の中で選手の早めの仕上がりを確認したく実施しました。
フィジカル的にはスタミナ、スピード、パワーの向上を大きなテーマとして取り組んでいます。その中でコート5周走を中心に実施しており、5周するまでの1周ずつのラップタイムも重点事項としています。5周は、女子では70秒程度の全力走ですからミドルパワーと言いスタミナになります。この5周の中の特に1周目のラップタイムが重要です。以前にもご紹介したかもしれませんが、女子は本能として全力を出せない動物と考えています。5周する中での1周目から全力でいく人はなかなかいません。5周に合わせます。この1周目を全力に近い形で入ることが重要で、そのラップタイムを、周回を重ねても落とさないことが重要です。
今回の合宿では、1周目のタイムで設定タイムを切れなかった場合および、そのタイムで5周した時に5周の設定タイムが切れなかった時にはもう一度走り直しという過酷な状況下で実施してもらいました。
想定通り、1周目のタイムも過去最高を更新し、5周走も更新です。まだまだ隠れた力があると考えています。シャトルスタミナ(持久走)や10m走も同じです。今後とも体力の向上と能力に引き出しに力を注ぎます。
体の使い方については、素振りや乱打を見ている中でも、特に後衛陣においても、意外と後ろ足から前足への体重移動が上手に行うことができる選手が少なく感じています。後ろ足の軸足設定が前足と平行にある(オープン気味)であり、体重移動によるボールへの圧のかけ方が弱く感じています。今回はかなり素振りを行いました。
また、移動時につま先からの着地が多く、ひざが曲げられません。重心が高くなります。ハードコートの特性は、ストップがかけやすいためにつま先での動きが多様に出来ることです。利点ですが欠点でもあります。ブレーキをかけて自分の体をコントロールする場合、踵からの着地が必須です。
また、逆腕の使い方や肩甲骨を使うといったことの意味も再度説明しています。各所属の監督さんと異なる指導内容になる部分もあろうかと思いますが、医科学的に研究している体の使い方を元に指導させていただいておりますので、ご理解いただきたくお願いいたします。
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