【目 的】
医科学委員会には、医学部会、アンチ・ドーピング部会、トレーナー部会、スポーツ科学部会の4つの部会があり、それぞれ強化や普及などに関する活動を行っています。
【業務内容】
〈医学部会〉
医学部会では、主に全日本チームの合宿時にメディカルチェックを行い、選手それぞれに健康面でのアドバイスを医師が行っております。まずは、十分なパフォーマンスが発揮できるための身体のケアを選手自身が行えるように指導しています。
また、医学部会には栄養面の専門家がおり、全日本チームの栄養面でのサポートも行い、いわゆる「食育」を行っています。健康な身体を作り、維持するために栄養は欠かすことのできない要素でありますが、コンビニエンスストアなどの普及により、どうしてもファストフードで済ませてしまう選手も多いようです。
今後は各ブロックでの指導者講習会等でも、栄養面の講義等を行い、指導者の先生方を通じて選手たちに「食」の重要性を伝えていく予定です。
〈アンチ・ドーピング部会〉
アンチ・ドーピング部会では、大会でのドーピング検査を行いながら、選手や指導者の先生方にアンチ・ドーピングの教育を行っています。
ドーピングについては、マス・メディアでも不祥事が伝えられていますが、スポーツ選手自身の身体を守るためにも大変大切なことです。選手が知らず知らずに摂取する薬や栄養剤の中には、禁止物質が含まれている場合があります。さらに、いたちごっこのように禁止物質は毎年増え続けています。正しい知識を常に持って日常生活を送ることが選手として大切であり、そのためには、指導者、家族等もドーピングに対する関心・知識を持っていただくことが重要となってきます。
大会等でアンチ・ドーピングのアウトリーチ活動(教育・普及活動)を行っていきますので、ぜひ機会があればご参加ください。
〈トレーナー部会〉
トレーナー部会では、全日本チームの選手を中心に各カテゴリーにそれぞれ1名のトレーナーをスタッフとして派遣しています。合宿での指導が中心となりますが、国際大会に帯同して選手の体調管理等も行っています。また、大会にトレーナーブースを設置し、参加者のケアをしたりもしています。
さらに、競技者育成プログラムステップ3において講義やウォーミングアップ、クーリングダウン、トレーニングなどの指導も行っています。
〈スポーツ科学部会〉
スポーツ科学部会では、ナショナルチームのサポートとして日本選手だけでなく、海外のトップ選手も含めゲーム分析を行い、分析結果を合宿時などに選手・スタッフに報告し、競技力向上のために活動しています。そのために、国際大会などにも帯同し試合を撮影しています。
また、国立スポーツ科学センター(JISS)で行われるトータルスポーツクリニック(TSC)において、強化スタッフと相談の上、さまざまな計測を行い基礎データの蓄積も行っています。毎年、医科学研究報告書を作成し、各都道府県の連盟にも送付しています。ぜひご覧ください。
記事提供:日本ソフトテニス連盟<機関紙2018年3月号より>
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